★阿修羅♪ > アジア5 > 390.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: 金大中事件、韓国政府関与認める…「KCIAの犯行」 [読売新聞] 投稿者 white 日時 2006 年 7 月 26 日 16:41:31)
北朝鮮による日本人拉致事件と同じ時代に、
朝鮮半島で何があったのを知るには、
金大中氏拉致事件はよく知っておかねばならない事件の一つです。
KTという興味深い映画がせっかく作られたのですが、
ちょうど小泉の訪朝と拉致問題の大騒ぎにぶつかったおかげで
社会的にはほとんど取り上げられなかった映画です。
自衛隊員の協力という仮説に則ったものなので全部事実とは言えないものですが、
北朝鮮の拉致にばかり縛られている私達にとっては観てみて損はない内容です。
レンタルビデオでは出ています。
以下解説を転載します。
http://www.seochon.net/korean_movie/movie/kt.htm
1973年8月8日に発生し、当時の日韓関係に暗い影を落とした金大中拉致事件を、大胆な仮説に基づいて描いた日韓合作ポリティカル・サスペンス。歴史の暗部に鋭いメスをつきつける。
事件は、当時、朴正煕(パク・チョンヒ)軍事政権に対する反政府運動を展開していた新民党の金大中(キム・デジュン,当時は「キン・ダイチュウ」と発音されていた)元大統領候補が、東京・九段のホテル・グランドパレスの一室から白昼拉致され、5日後にソウル市内の自宅前で、目隠しされたうえ傷だらけの姿で発見されたというもの。日本の国家主権の侵犯、人権といった観点から大問題になったが、その後政治決着がなされ、その真相は金大中が大統領になった現在でも明らかになっていない。
題名の『KT』は金大中のイニシャルであり、事件当時の金大中暗殺の暗号で「Kill the Target」をも意味する。
原作は中薗英助の『拉致−知られざる金大中事件』(社会思想社,新潮文庫刊)。脚本は荒井晴彦。ただし、撮影段階で脚本は大幅に変更され、政治的・思想的な背景は極力押さえられた内容となった。音楽監督は布袋寅泰(サントラは東芝EMIより発売)。
『太白山脈』でガチガチの右翼ヨム・サングを演じていたキム・ガプスが韓国大使館一等書記官キム・チャウン(金車雲)を、『愛の黙示録』、『イ・ジェスの乱』、『ベサメムーチョ』などにも出演しているベテラン演劇俳優チェ・イルァが金大中を演じる。また、『Interview』、『公共の敵』にも出演しているヤン・ウニョン(梁銀容)は、民主化デモによりKCIAに連行・投獄され、出獄後日本に渡ってきたイ・ジョンミを演じる。
製作費約4億2000万円。ゼネラルプロデューサーであるシネカノンの李鳳宇は製作にあたって「『スターリングラード』、『アポロ13』、『JFK』のような史実に基づいた骨太な映画にしたい」と発言。
2002年5月3日に、史上初めて日韓同時公開され話題となった。韓国では「現職大統領の金大中をあまりに戯画化している」との理由でこの映画のラジオCMが放送不可とされたり、「金大中を殺せ」というコピーが新聞広告として掲載され「やりすぎでは?」との抗議が来るなど様々なハプニングも発生。ちなみに、金大中大統領本人は、大統領府でこの映画を鑑賞し「この映画を見ると、拉致事件の真実はまさにこれではないかという気がする程でした」とコメントした。
韓国では一週間で上映打ち切りと興行的には惨敗。
日本では『映画芸術』より臨時増刊号「KTの全貌」が発売されている。
第52回(2002)ベルリン国際映画祭コンペ部門、第21回(2002)バンクーバー国際映画祭龍虎賞(Dragons and Tigers)部門、第46回(2002)ロンドン映画祭招待、第3回全州国際映画祭2002オープニング作品。
初版:2002/4/7
最新版:2002/5/13