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アメリカのご機嫌を伺う日本と日本のご機嫌を伺うフィリピン。米・日・比三層構造のひとコマ。
以下、ML“[wtongo][00792] 【日比FTA】深刻な対立、「日比『友好』50周年」でも調印できず”から転載。
まにら新聞2006年7月13日記事より
経済連携協定
山崎日本大使、「比日友好の日」となる23日の協定締結は困難との見方示す
締結へ向けた交渉が難航している比日経済連携協定(EPA)で、山崎隆一郎駐比日本大使は十一日夜、マカティ市内で開かれたフォーラムの席上、比日国交回復五十周年となる「比日友好の日」(今月二十三日)当日のEPA締結は困難との見方を示した。今後の交渉の行方についても「早期締結へ向けて、両国間で協定条文を固める交渉を続けている」と具体的な締結時期には言及しなかった。
また、比側が希望している小泉首相の五十周年記念式典出席について、同大使は「(日本から)閣僚級が出席するよう希望している」と述べ、間接的な表現で首相来比の可能性を否定した。
比側は比日友好年の今年に入り、ロムロ外務長官やデベネシア下院議長らが相次いで訪日。小泉首相との会談で、二十三日の記念式典出席を正式要請していた。
EPAをめぐる比日の政府間交渉は〇四年二月に始まり、同年十一月の東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議で小泉首相とアロヨ大統領が「締結で大筋合意」した。
その後、看護師受け入れ枠や自動車輸入関税をめぐる協議が難航し、「大筋合意」から一年半が経過した現在も締結されていない。比日双方は、国交回復五十周年の節目となる「比日友好の日」当日の協定締結を目指してきたが、意見対立の解消には至らなかったもよう。
比側交渉団の代表を務めるアキノ貿易産業次官は十二日夜、マニラ新聞の電話取材に対して「問題解決へ向けた難しい課題に取り組まなければならず、締結時期については何も言えない」と語り、交渉が難航していることを認めた。
比国内では、左派系国会議員らが比日EPA交渉の一時差し止めを求める訴えを最高裁に起こしており、交渉進展の「阻害要因」の一つになっている。