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よくわかる 韓国政治・社会情勢[まぐまぐ!]
"□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□ よくわかる 韓国政治・社会情勢 平成18年(2006)7月14日(金曜日) 第120号 □□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 反北・保守朝鮮日報の対日批判 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 韓国保守勢力の総本山は、朝鮮日報・東亜日報・中央日報のいわゆる3大全国 紙だ。その中でも朝鮮日報は1998年の金大中政権出帆以来、激しい政権批 判を展開してきた。金大中政権下では、おそらく政権の意向を受けたであろう 容赦のない税務調査で社長が逮捕されさえした。 盧武鉉政権下においても、朝鮮日報は政権が打ち出すあらゆる外交・経済政策 をことごとく批判し、盧武鉉政権の天敵ともいってよい存在になっている。 その朝鮮日報だが、7月5日の北朝鮮によるミサイル発射以来、盧武鉉政権の 融和的対応を激しい論調で批判している。 朝鮮日報の今回のミサイル騒ぎにおける論調の核心は、日本政府の強硬路線の 全面的支持だ。韓国政府のミサイル発射当日の後手に回った対応を、日本政府 の素早い対応と対比して批判することから始まって、日本政府の対北朝鮮強硬 路線と歩調を合わせるかのごとく、韓国政府の対北宥和政策を批判し続けてき た。麻生外務大臣の「北朝鮮ありがとう」発言を「骨のあるユーモア」とまで 賞賛したりした。 ところが、安倍官房長官や麻生外務大臣らから敵基地先制攻撃論が出てきたの を機に、論調が一変した。 7月11日、朝鮮日報は「国家の良心を失った日本の先制爆撃論」と題した社 説で、日本を痛烈に批判している。そこで展開されている論理は御決まりの「 過去歴史問題」だ。「日本はかつて朝鮮半島を奴隷状態に陥れた罪深い国」か らはじまって、「南北分断の原因を作ったのは日本の植民地支配」といったス テレオタイプの言葉をならべた上で、「朝鮮半島に消すことができない罪悪を 犯した日本に朝鮮半島を攻撃する資格はない」と結論づけている。反米反日左 翼の論調と見間違うばかりの論調だ。 保守系新聞の論調変化を見透かしたように、政府は「ミサイル発射問題を利用 して、日本は侵略主義的傾向を復活させようとしている」などといった対日批 判を展開しはじめている。危機を反日で乗り切ろうとするお家芸の始まりだ。 盧武鉉政権の対北融和路線を批判し続けてきた朝鮮日報だが、対日批判には音 無しの構えだ。東亜日報・中央日報といった他の反政府保守系新聞も、日本に 朝鮮半島侵略の口実を与えないためにも対北強硬路線が必要といった論調だ。 筆者はかねてから「反日に保革の区別なし」と述べてきた。国論が真っ二つに 割れる反米と違って、反日は韓国人のコンセンサスと言ってよい。高所得層の 子弟が多く、比較的海外との接触が多い名門延世大学の学生でさえ、63.8 %の学生が日本を憎悪しているという。(チェ・ピョンギル延世大学名誉教授 研究チームの調査) 来年の大統領選挙で、ウリ党が再執権しようがハンナラ党が政権を奪取しよう が、反日がエンドレスに続くことは間違いない。拉致問題であれ北朝鮮核問題 であれ、韓国人の表層意識にある反日と潜在意識にある中国への憧憬を念頭に 入れていかなければならないというのが、一連のミサイル発射騒ぎのなかで得 られる教訓だ。"
http://blog.mag2.com/m/log/0000129142/