★阿修羅♪ > アジア5 > 324.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
□韓国人は多文化社会を理解する能力欠ける [朝鮮日報]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2196180/detail?rd
「韓国人は多文化社会を理解する能力欠ける」
江原大文化人類学科の韓健洙(ハン・ゴンス)教授は、韓国で学校に通うモンゴル人移住労働者の子供たちにインタビューしていたところ、その1人から意外な話を聞いた。韓国史の授業で高麗時代の蒙古への抗戦や三別抄の抗戦を習う時、とても困惑したというのだ。授業が終わると、クラスの友人らが「その時はお前らがわれわれを苦しめたが、今は韓国の方がもっと発展している」とその子をからかっていじめたという。
■国際結婚、外国人労働者が次第に増加
国際結婚の比率が10%を超え、農村では4世帯中1世帯が外国人妻を迎えているのが韓国の現状だ。今や「多文化社会」を指向しなければならないという声も高まってきている。ひと言で言えば、純粋な「単一民族」概念を捨てなければならないというのだ。
では、いったいどうすればよいのだろうか。19世紀以降、1つの民族が1つの国家を形成するという「国民国家」の枠と民族史の境界を越えることのなかった韓国史教育までも、もはや不可侵の聖域ではなくなったのだろうか。
この問題に関し、ユネスコアジア太平洋国際理解教育院(院長・姜大根)が今月8日に開催した国際理解教育フォーラム「多文化社会の教育:現況と代案」では、質の高い発表が数多くなされた。
在外同胞財団の李光奎(イ・グァンギュ)理事長は基調講演を通じ、「単一民族、単一国家の歴史があまりにも長かった韓国は、多民族国家や多文化社会を理解する能力が不足している」と指摘した。
■「100%単一血統」の韓国人概念は壊れる
全北大社会学科のソル・ドンフン教授は「すでに韓国国民が血統的に見て、単一であるとは簡単に言えなくなってきている」と指摘した。韓民族の血統ではあるが、中国で生まれ育った後で外国人労働者として移住した韓国系中国人、海外に長期間在留し外国文化に染まった韓国国籍の在外国民、そして韓国で生まれ文化的に韓国化した東南アジア出身の外国人労働者の子供のうち、果たして誰を「韓国人」と呼べるのかというのだ。
ソル教授は「今や、韓国政府が『国民再形成』に関する長期プロジェクトを企画すべき時期に来ている。『国民再形成』にあたっては、韓国国民の『多民族化』傾向を無視せず、帰化した移民者と国内に居住する移住労働者まで韓国社会に内包すべきである。そのためには、韓国文化が優秀であるという自負心が他文化を無視することにつながらないよう、文化相対主義に慣れ親しむ訓練をしなければならない」と主張した。
■「違いや差を認める教育が必要」
異文化理解の問題は、グローバル化の波に乗って海外旅行者が増えたからと言って簡単に解決する問題ではない。アジア太平洋教育院のクァク・スクヒ教育研修チーム長は「地域により、文化的事大主義と優越主義が異なって現れるならば、韓国に住む20万人にも及ぶ移住労働者たちに対する理解を期待するのは難しい」と指摘した。結局、普遍的人権と同じであるという認識を土台として、「違い」や「差」を認める教育を行わねばならず、企業の経営者や職場の同僚、韓国人配偶者や家族はもちろん、教師・学校・行政が地域住民全体を対象に教育を行っていかなければならないというのだ。
韓健洙教授は「多文化教育は単純な外国語教育ではなく、他人の文化を尊重する観点を育てることに主眼を置いている。しかし、保守派の観点からすれば、既存の社会秩序を破壊する不穏な思想と映るかも知れず、多文化主義は依然として論争の種だ」と語った。
ユ・ソクジェ記者
朝鮮日報
2006年07月13日19時43分