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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu123.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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中、露、日の三国志、蜀は荊州を失うことで、滅んだ。
北朝鮮を失うことで、中国は果たして、滅びるだろうか。
2006年7月13日 木曜日
◆「火に油注ぐ」と強く非難=日本の敵基地攻撃論で中国
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060712-00000205-jij-int
【北京12日時事】中国外務省の姜瑜副報道局長は12日、北朝鮮のミサイル発射を受けて日本政府内で出ている敵基地攻撃能力の保有論に関して声明を出し、「国際社会がまさに平和的に外交努力を全力で展開している時に、『先制攻撃』を行うと言い触らすのは『火に油を注ぐ』やり方であり、極めて無責任で理解できない」と強く非難した。
敵基地攻撃論をめぐっては韓国や北朝鮮が非難しているが、中国政府が強く批判する声明を出したのは初めて。
(時事通信) - 7月13日1時0分更新
◆世界史に見られるランドパワーとシーパワーの戦略VOL109 江田島孔明
http://npslq9-web.hp.infoseek.co.jp/sls109.html
天下三分の計とは、三カ国のパワーバランスにより、「均衡を保つ」戦略であり、特定の強国を残りの二国が共同して封じ込めることを根幹とする。この戦略の本質は、三カ国の勢力均衡を達成するためには、どの地域を支配することが死活的に重要かだ。
三国志の世界では、それは、荊州だった。三国のパワーバランスに荊州の帰属は決定的に重要な意味を持った。これは、三国が地続きであり、かつ、荊州が地理的に真ん中に位置することを考えれば、理解できるだろう。
現代の極東において、荊州に相当するものはどこか。中・露は明確に北朝鮮を荊州と位置付けている。
朝鮮半島を巡る歴史を見てみると、ソ連は蒋介石の国民党と毛沢東の共産党で内戦を続ける中国に関して、実は蒋介石政権を支持した。しかし、中国共産党が勝利すると、ここで承認せざるを得なくなった。中国共産党の勝利は極東のパワーバランスを大きく変えてしまったのだ。
朝鮮戦争では、親ソ連政権を樹立すべく、アメリカと戦い、子飼いの金日成を送り込み北側の指導者にする下地を作る。武器を金日成に与え、毛沢東に参戦を勧めつつ、自国は危険水域の外に身を置く用心深い国益政治家スターリン、それでいて金日成に「スターリンは法律」と言わしめる絶対的権威にして最終決定者であるスターリン。
揺れ動きつつも参戦を決断し、金日成率いる軍が壊滅状況にあったのを救い、大きな犠牲を払って戦線を膠着(こうちゃく)状態に持ち込んだ毛沢東。米軍の圧倒的な空爆と火力によって中朝の兵士が日々吹き飛ばされ、それゆえ毛と金が和平を切望するのに対し、ライバル米国が朝鮮戦争の泥沼に苦しみ続けることに利益を見出して、和平を許さないスターリン。
そして朝鮮半島の南北分断を認め、妥協しようとしたところ、中国人民解放軍が参戦し、事態が膠着。主導権を中国に持って行かれたことになり、スターリンのアジア政策は、結局は失敗に終わったと言える。
見方を変えると、「朝鮮戦争」は北朝鮮の支配を巡る、「中露の綱引き」であった。ここまでを要約すると、当初、ソ連の傀儡として樹立された北朝鮮は朝鮮戦争を通じ、中国の影響を受けることになる。ここから、北朝鮮による、両国を二股かけ、手玉にとり、援助を引き出す熾烈な外交が繰り広げられることになる。
ここで、戦略地政学の観点から、極東情勢概観してみる。まず、朝鮮半島の地政学的位置づけは、上述の三国の間の緩衝地帯だ。
朝鮮半島が特定の国の支配下に置かれたら、三国の間のパワーバランスが崩れて、不安定化するため、それを防ぐ目的で戦われたのが朝鮮戦争だ。そして、朝鮮半島は、古代から現代に至るまで、何度も、ランドパワーの軍事侵攻を受けている。7世紀の唐による百済滅亡、13世紀の元寇、19世紀のロシアの南下、20世紀の朝鮮戦争と、枚挙に暇がない。
そして、そのたび毎に、日本が支援してきたという歴史がある。これは、半島を緩衝地帯にしたいという日本の思惑もあっただろう。まさに、朝鮮半島は、中露日米の戦力均衡点だということだ。
日本の立場で考えると、19世紀以来の国家的課題は「ロシアの南下をいかに防ぐか」であり、現在は、「中国の海洋進出をいかに防ぐか」ということだ。つまり、大陸のランドパワーの海洋進出をどうやって防ぐかという戦略上の課題に対して、かっては、朝鮮半島併合、満州国樹立という解を与え、結果として大陸の戦乱に巻き込まれ、第二次大戦に引き釣りこまれ、国家滅亡の危機を迎えるという大失敗を犯した。
このように考えると、北朝鮮が独立しており、中露両軍を引き付けているという現状は、日本にとって、ランドパワーに対する防波堤の役割を果たしていることになる。
朝鮮戦争の評価も、日本にとっては、戦争特需を生み、追放解除、警察予備隊創設と、反日的な李承晩政権の反共への転換と、戦後の日本の国家戦略である、吉田ドクトリンは、北朝鮮の存在を前提にしていたのではないかとさえ考えられる。
重要な点として、北朝鮮はかっての満州国と同じように、帝国陸軍関係者が相当関与して設立された国ではないかということだ。この点は、未だに明らかになってはいないが、いずれ、表に出てくるだろう。
このように考えると、地政学かつ、歴史の観点から、朝鮮半島の政権は、大陸のランドパワーの圧力にさらされると、常に日本に亡命したり、援助を求めたりし、日本もそれに応えてきたということが言える。
この点は、7世紀の白村江の戦いの敗北後、百済滅亡で、相当数の百済の遺臣を当時の奈良地方に受け入れた頃から、全く変わっていない。小泉政権登場以前の、日本政府の北朝鮮に対する融和策やパチンコや総連活動に対する黙認には、このような視点が必要だ。
思うに、20世紀までの陸軍や海軍中心の地政学であれば、北朝鮮を緩衝地帯にするという戦略も妥当性があっただろう。これは、北朝鮮の数々の不法行為には目をつぶるという事を意味し、例えてみれば、北朝鮮を必要悪と見なし、町内の治安が保たれているのは、暴力団がチンピラを管理しているからだという論法と同じだ。
しかし、現在において、情報通信や軍事技術分野の日米の圧倒的優位を考えると、北朝鮮の存在理由はあまりないように思う。そのことを今回のミサイル発射は明確に示した。弾道や落下点はアメリカの衛星やイージス艦で全て補足された。つまり、海空軍力やミサイル防衛について、日米は中朝露を大きく上回ることが明確になったのだ。この点で、防波堤としての北朝鮮は不要であるという結論に達する。
むしろ、北朝鮮によって開発された長距離ミサイルが中東や南米の反米諸国に輸出され、既に流出している核の技術と組み合わされば、アメリカはどこから核ミサイルを撃たれるか分からなくなる。
つまり、北朝鮮を防波堤にして、中露の半島支配を防ぐメリットと、北朝鮮よるミサイルの反米諸国への拡散(後述のように、ベネズエラがミサイル獲得に動いている)というデメリットを比べた場合、はるかにデメッリトが大きいということだ。これが、アメリカが本気で北朝鮮の資金ルートを封鎖、すなわち、経済制裁を行い、日本海に空母キティホークを入れ、すなわち、軍事圧力をかけた理由だ。
要約すると、アメリカを射程に入れるミサイルの存在が北朝鮮を巡るパワーバランスを変化させ、「北朝鮮を防波堤としての必要悪から、本気で潰す対象と変えた」ということができる。
逆に言えば、北朝鮮がミサイルと核を放棄し、拉致問題の全面解決に協力すれば、ランドパワーに対する防波堤として、体制の維持は日米により、保障される。これが北朝鮮を巡る地政学的検討の結論だ。
しかし、現実には、ハワイを目標としたミサイル発射により、ルビコンを渡ってしまった北朝鮮には、もう、崩壊への道程しか残されていない。
これが、緩衝地帯を失うため、中露が北朝鮮への安保理制裁決議に反対し、日米が制裁を課し、北朝鮮を本気で潰そうとしている理由だ。
日米両政府は、国連安全保障理事会に英仏両国などと共同提出した対北朝鮮制裁決議案の採決に向け、反対姿勢を示す中露両国への説得に全力をあげている。調整が不調に終われば、決議案の内容に賛同する国々で構成する「有志連合」すなわち、シーパワー連合による制裁を行うだろう。
三国志の蜀は荊州を失うことで、滅んだ。北朝鮮を失うことで、中国は果たして、滅びるだろうか。
(私のコメント)
北朝鮮の金正日はカンボジアのポルポトみたいなもので、ポルポトは中国にそそのかされて大虐殺を行なった。北朝鮮の金正日も数百万人も餓死させた。そうする事で人口を減らして中国人を送り込んで中国の領土を広げてゆくのだ。ロシアのシベリアには1000万人以上の中国人が入り込んで将来はシベリアは中国のものとなるだろう。
このように中国は北朝鮮を金正日に統治させて疲弊させて北朝鮮を丸ごと乗っ取るつもりだ。その頃には北朝鮮人は半分以下に減って民族的にも中国が支配する地域になるかもしれない。チベットなどもチベット民族は減って漢民族が流入して民族浄化は進んでいる。朝鮮半島もチベットもカンボジアも陸続きだから漢民族の流入を防ぎきれない。
北朝鮮が漢民族化すれば韓国も同じ運命だろう。米軍が駐留しているうちは中国は手を出さないがアメリカが撤退すれば韓国も手に入れるつもりだろう。このまま放置すればローマ帝国に滅ぼされたイスラエルのごとくに、朝鮮民族は国を失い世界を流浪することになるのだろうか? 最近の韓国は中国や北朝鮮に迎合して反米や反日政策は国を失う元になるだろう。
韓国人に欠けているのは歴史的教訓であり、朝鮮戦争すら記憶のかなたに消えてしまっている。北朝鮮は同じ民族だから攻撃しないと言う神話に韓国人は騙されているのですが、日本が朝鮮半島を侵略したと言う歴史は知っているようだ。「侵略」というのは間違いであり当時の大韓帝国は現在の北朝鮮状態であり、一進会という政治勢力が日本との併合を望んだのだ。
朝鮮半島に進出した事が日本の戦略的な誤りなのですが、この教訓からすれば北朝鮮が崩壊しようが韓国が崩壊しようが日本は一切関与すべきではない。せいぜい経済援助程度に止めるべきで、あとは中国に任せて統治させたほうが良いのだろう。アメリカも半世紀以上も韓国の面倒を見たけれども感謝されるどころか恨まれている。中国についても同じであり中国が内乱状態になっても日本は一切手を出すべきではない。
江田島氏が言うように20世紀までの地政学では朝鮮半島は緩衝地帯として必要な存在であった。しかし現代はミサイル時代であり緩衝地帯という概念はなくなり、朝鮮半島が中国やロシアの支配下になったとしても軍事的脅威には変わりがない。まさにミサイル時代には敵か味方かで緩衝地帯は意味がなくなった。
つまり現代においては北朝鮮や韓国の大国に対する甘えは通用しなくなり、事実北朝鮮は以前はソ連と中国の双方から援助を受けてやってきましたが、現代ではほとんど援助は打ち切られている。韓国もそのことに気がつくべきなのですがアメリカが韓国から手を引けば韓国は北朝鮮と同じ状態になるだろう。しかし中国から見れば朝鮮半島は日本に対する防波堤であり、北朝鮮を失う事は三国志における荊州を失った蜀と同じ運命をたどる。
これと同じくアメリカにおける荊州は日本であり、日本を失えばハワイからケープタウンに至るアメリカの制海権は失われて、アメリカは単なる孤立した島国になってしまう。日本にとってはありがた迷惑な話であり、今回の北朝鮮のミサイル問題を適切に解決できなければ日米安保は空洞化してしまう事になる。日本が北朝鮮からミサイル攻撃を受けた場合、アメリカは反撃してくれるのだろうか?
しかし北朝鮮がアメリカに反撃されれば中国も黙ってはいないから、戦争は拡大する危険性がある。朝鮮戦争の実例を見れば明らかだ。アメリカは中国と戦争を覚悟してまで日本を守る事はしない。その辺のシナリオは6月30日の日記に紹介しましたが、アメリカのヒラリー・クリントン大統領は国連に問題を預けて日本は見殺しにするだろう。クリントン夫妻は中国とはズブズブの関係だからだ。
だからこそ株式日記では日本の自主防衛と核武装を主張してきましたが、ようやく国民も極東情勢が分かり始めてきたようだ。政治レベルでも敵基地攻撃能力を持つべきと言う意見が出ても反論は小さくなった。中国などは「敵基地攻撃能力」と「先制攻撃」の言葉をすり替えて反論していますが、テレビ朝日でも鳥越氏が同じ事を言っている。日本が核ミサイルで武装すれば一番困るのは中国であり、鳥越氏などを使って反戦世論を主張しているのでしょうが、やぶ蛇になっているのに気がつかないようだ。