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□中国の海賊版、自国企業の発展も阻害＝PCソフトの8割が海賊版 [ライブドア・ニュース]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2146487/detail
中国の海賊版、自国企業の発展も阻害＝PCソフトの8割が海賊版
【ライブドア・ニュース 06月30日】− AP通信によると、欧米から強い批判を浴びている中国の違法コピー製品は、海外企業だけではなく、中国国内の企業もこうした海賊版の横行で被害を受けている。中国のコンピューターソフト会社キングソフトの場合、同社が開発した英語・中国語辞典は6000万人が利用しているというが、そのうちの90％は安価で提供される違法コピーの利用者だ。このため、キングソフトの600人のプログラマーは今や、“海賊行為”を受ける心配がないオンラインゲームやビジネス、セキュリティー対策のソフト開発に余念がないのが実情だ。
以前、米ソフト最大手マイクロソフトに在籍していたことがあるという雷軍キングソフトCEO（最高経営責任者）は、「著作権侵害は我々にとって大きな影響がある」と指摘する。しかし、違法コピーはコンピューターの業界にとどまる問題ではない。音楽や映画などでも横行し、中国の著作権侵害は、自国産業にとっても共通の敵となっている。中国の新興企業は、お膝元の国内市場での資金回収がおぼつかないようでは、新製品開発で外国企業に対抗して行くことはできないのだ。
中国の街角では、露天商が中国映画の違法コピーのDVDをわずか0.5ドル（約60円）で販売している。ソフト会社の関係者は中国で使用されているパソコン用ソフトの80％が海賊版だと指摘する。中国の歌手は新譜のCDを出しても利益にならないことから宣伝用と割り切り、主な収入源をコンサート収入に頼っているのが実情ともいう。
また、米当局の試算によると、中国から輸出される音楽や映画から高級衣服にいたるまでさまざまな違法コピー製品による合法的なビジネスを展開している米製造業者の経済損失額は最高で年間500億ドル（約5兆7300億円）に上る。
雷氏は、「普通の中国人は、違法コピー製品を買うことに罪悪感を持たない。我々は人々の態度を変える必要があるが、時間がかかるだろう」と嘆く。【了】
ライブドア・ニュース 戸塚雅美記者／em
(参照：http://blog.livedoor.jp/emasutani/)
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2006年06月30日18時27分
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