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http://www.asahi.com/international/update/0624/012.html
比で死刑廃止法成立 大統領、バチカン訪問を前に署名
2006年06月24日19時31分
フィリピンのアロヨ大統領は24日、死刑廃止法に署名し、同法が成立した。同国の死刑は87年に一度廃止されたがその後復活していた。
アロヨ大統領は腹痛を訴え入院していたが、24日午前に退院。上下院議員や外交団らを前に署名式を開いた。
死刑廃止はフィリピンの政治・社会に絶大な影響力を持つカトリック教会が求めていた。大統領は25日からの欧州訪問ではバチカンを訪れ、ローマ法王と面会する予定で、訪欧前の廃止実現にこだわっていた。
アムネスティ・インターナショナルによると、世界で死刑制度を「全廃」した国はフィリピンを含め87カ国。東南アジアではカンボジア、東ティモールに続き3番目。
http://www.asahi.com/international/update/0608/011.html
フィリピンが死刑廃止 復活、廃止の繰り返し
2006年06月08日19時18分
フィリピン上下院は7日夜、死刑廃止法案を可決した。アロヨ政権が最重要法案として審議を急がせたもので、大統領は今月中にも署名する見込み。同国の死刑制度は87年のアキノ政権下で廃止されたが、93年末にラモス政権下で復活。再廃止には「一貫性がない」との批判も出ている。
同法の成立で、国内の1000人余の死刑囚が減刑されるという。大統領は7日、「死刑廃止は犯罪者の勝利ではない」との声明を出し、凶悪犯への対応は「厳しい法執行でのぞむ」とした。
01年に就任したアロヨ大統領は熱心なカトリック教徒で、任期中に死刑は執行していない。法案の成立を急いだのも、今月下旬に控えたバチカン訪問に間に合わせる意向があったとみられる。
これに対し、死刑廃止に反対する犯罪被害者の団体、「犯罪と腐敗に反対するボランティア」のヒメネス会長は「大統領は、政治力のあるカトリック教会を味方にするために司法制度を犠牲にした。被害者は法による処罰に頼れず、『闇の殺し屋』に処罰を依頼することになる」と批判した。
93年の死刑制度復活は、誘拐や殺人など凶悪事件の抑止が主な目的だった。特に90年代の誘拐や殺人の被害者には資産家の中華系フィリピン人が多く、今後反発が強まるとみられる。
世界で死刑制度を全廃した国は86カ国にのぼる。アジアではこれまでカンボジア、東ティモール、ブータンなどが廃止したが、日本や中国、インドを含め多くの国が存続させている。