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http://www.cnn.co.jp/world/CNN200606170011.html から転載。
1カ月内に暫定政権樹立で合意、ネパール政府と毛派
2006.06.17
Web posted at: 15:15 JST
- CNN/AP
カトマンズ――今年4月の民政復帰を受けた和平交渉で、ネパールのコイララ首相ら主要政党党首は16日、反政府武装組織、ネパール共産党毛沢東主義派の指導者プスパ・カマル・ダハル(別名プラチャンダ)書記長ら幹部と首都カトマンズで会談、今後1カ月以内に毛派も加えた暫定政権を樹立するなどの合意事項を発表した。
過去10年余、王制打倒などを目標に続けてきた毛派の武装闘争の事実上の放棄を意味する。毛派の最高指導者とネパール首相の会談はここ10年で初めて。16日の交渉を終え、プラチャンダ書記長自身が合意事項を発表した。「歴史的な決定である」と語った。
合意事項によると、暫定政権下で、制憲議会選挙や新憲法制定を実施。毛派は支配下で設立していた地方政府を解散する。政府軍と毛派双方の武器管理は国連に支援を要請、選挙監視でも国際社会の協力を求める。
毛派が要求する立憲君主制廃止で、双方の意見調整の結果は不明。今後の交渉の焦点になるとみられる。毛派の武装解除は制憲議会選とともに実施する見通し。
プラチャンダ書記長は近く、毛派の支配地域に戻る予定。ネパール政府幹部によると、書記長は16日、政府のヘリコプターに搭乗、西部の拠点から首都に入ったという。
政府と毛派による直接協議は15日に続くもの。前日の協議では、主要7政党と毛派が昨年11月に合意した新憲法制定のための制憲議会選挙実施などの実行委員会や停戦監視委員会の設置で合意。また、人権侵害の有無を監視するため国連に支援を依頼することも決めていた。
双方による和平交渉は今年5月に最初に開催。民政復帰を受け、政府は毛派のメンバー数百人を獄中から釈放、テロ容疑も取り下げている。
ネパールでは4月、ギャネンドラ国王の直接統治に反発する主要政党、支持者らの大規模抗議デモが多発、国王はこの圧力に屈する形で、2002年に解散した下院を復活する意向を明らかにした。