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「北朝鮮内部 麻薬が侵食」 労働党、若者、軍、警察にも… 韓国の団体指摘
【ソウル13日原田正隆】韓国の通信社・聯合ニュースによると、韓国の人権団体「良い友人」は、北朝鮮で20、30代男性の麻薬服用が増加している、と機関紙で伝えた。中国国境の咸鏡北道では、青年層の5%が麻薬を服用していると指摘。北朝鮮消息筋は機関紙の中で「外貨稼ぎで始まった麻薬密売が今や内部を侵食し、全国的に麻薬中毒に陥っている状況だ」と語っている。
機関紙によると、北朝鮮では「適度な麻薬服用は長寿につながる」といわれ、朝鮮労働党や軍の幹部も服用。裕福な家庭の10代の若者の間にも麻薬汚染が広がり、親は職位や財産に物を言わせて麻薬取引をしている。麻薬を取り締まる人民保安省(警察庁に相当)でも常習的服用がはびこっているという。
機関紙はまた、各地の製薬工場が従業員の食料を確保するために覚せい剤などを密造、市場に流しているとの説を紹介。今年初めに平安北道・新義州などで発生した鉄道事故の犯人が麻薬服用者であったことなど、麻薬汚染による犯罪の凶悪化も指摘している。
「良い友人」によると、金正日総書記は2000年3月、アヘン栽培と麻薬密売の禁止を指示。今年3月には、人民保安省が麻薬取引や製造、密輸などに関与した場合には最高で死刑を適用する布告令を出した。同団体関係者は「布告令については、(麻薬密輸に対する)国際社会の疑惑のまなざしを意識した措置との見方もあるが、実際には北朝鮮内の麻薬服用が危険水位に迫っているとの当局の判断によるもの」と話している。
=2006/06/14付 西日本新聞朝刊=
(西日本新聞) - 6月14日10時7分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060614-00000006-nnp-int