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□教師への少額付け届けも処罰対象に [朝鮮日報]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2071873/detail?rd
教師への少額付け届けも処罰対象に
小中高の教師が父兄や関連業者から金品や贈り物を受け取ったら、10万ウォン(約1万2000円)以下でも処罰される。これまでは単なる少額の付け届け授受で処罰を受けるケースはほとんどなかった。ただし3万ウォン以下の食事の接待を受けた場合は、処罰対象から外される。
教育人的資源部は7日、「教員金品・食事接待授受の処罰基準」(表参照)を16市・道の教育庁に通知、20日から施行するよう指示した。教育部が付け届け問題に関して金額を具体的に挙げ処罰基準を決めたのは初めてのことだ。これまでは教育庁ごとに付け届け授受に対する処罰基準が違っていたうえ、発覚しても処罰が手ぬるいとの指摘を受けていた。
処罰基準は金品の額、教師がまず要求したのかどうか、職務との関連性、違法行為の有無により29の段階に細分化した。これによると、自ら要求していなくても教師が10万ウォン未満の現金・商品券・贈り物を受け取ったり、接待を受けたりしたら警告・戒告に処する。同様に10万ウォン以上の金品や接待を受けたら戒告または減俸となる。警告は人事記録カードに記載されないが、戒告は記載され、昇進などでも不利益を被る。10万ウォン未満でも教師が付け届けを要求した場合は、戒告または減俸処分を受けるなど、処罰の段階が高くなる。特に受け取ったのが10万ウォン未満でも、職務と関わる成績操作や試験問題流出などの違法行為をしたら免職になる。
◆保護者「大歓迎、むしろ遅すぎ」
保護者たちは大賛成している。小学5年生の子供がいるアンさん(49)は「前よりは少なくなったが、学期初めのたびに備品購入費などを要求して‘それとなく’サインを送る教師は多い。副作用はあるかもしれないが、こうした厳しいやり方も必要だと思う」という。また「遠足に行く時も教師に日持ちがするおかずや風呂代を渡すだけでなく、毎月‘封筒’を渡す保護者も多い」と教えてくれた。
「学校を愛する保護者の会」のチェ・ミスク常任代表は「教師と保護者の間で金品が行き交うこと自体が間違い。教育部の発表はむしろ遅すぎの感がある。大学入試で内申書の比重が高くなり、こどもの大学進学のためならなりふりかまわない保護者たちの存在が懸念される状況だけに、適切な措置だと評価している」と話す。
◆教師「自尊心傷つく」
第一線の教師たちは「自尊心が傷ついた」「私たちが全員付け届けを受け取っているという前提のもとで政策を作るのはなぜだ」と反発している。
ソウル市江北の中学校に勤めるヤン教師は「毎年5月になると(韓国には5月に日ごろの先生の恩に感謝する「先生の日」がある)政府は付け届け問題を提起するが、今度はこんなガイドラインまで発表するとは。私の周りには付け届けを受け取る教師がほとんどない。それなのに今日の政府発表には自尊心が傷つけられた」と語った。ソウル市江南にある高校のイ教師は「不道徳な金品授受にはもちろん反対だ。しかし政府が10万ウォンという金額を決めて処罰の基準を発表したことは、大多数の誠実な教師の士気を低下させる」と話す。他の教師たちも「こんな細々とした処罰規定は作らないで、むしろ教師採用時に“金品は受け取らない”という覚書を作り、これに背けば辞職するようにするほうが望ましい」といっている。
◆ネチズン「付け届けもらったら免職にすべき」
あるネチズンは「金額とは関係なく、付け届けを受け取ったらすぐに免職にするべき」と主張している。他のネチズンも「付け届けの金額によって処罰の段階が違うということ自体がおかしい」と皮肉った。「学校への付け届けは“自分の子供を大目に見てほしい”という賄賂で、単なる付け届けではない」との意見も出ている。会員数18万人という最大の教員団体「韓国教員団体総連合会」のスポークスマン、ハン・ジェカプ氏は「付け届けを授受する一部教師のために大多数の教師が批判される状況を改善するためにも、厳格に処罰する必要がある」としている。
朝鮮日報
2006年06月12日06時34分