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<緊急放談>「理念ばかり…」ウリ党に背を向けた理由
左からパク・ジュノさん(25、延世大化工科4年)、ユン・ジソンさん(26、グッドウィルコミュニケーションズ)、パク・ジョンウンさん(24、ソウル大英文科4年)、ファン・ソンジェさん(29、CJ広報室)さん。
5.31地方選挙でウリ党が惨敗した。盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領当選の一等功臣と同時に弾劾反対に積極的だった若い世代が背を向けたのが敗因の1つに浮上した。進歩的性向の強い人々は現執権与党の支持基盤として分類された。20代の大学生、社会人4人に今回の選挙の特徴について話を聞いた。
◆全般的評価
ファン・ソンジェさん=だいたい見当はついていたが、ふたを開けてみたらハンナラ党の圧勝でびっくりした。市民たちの投票基準は「この政治集団が私を食べさせてくれるか?」だったようだ。そんな側面から現執権与党は希望が見えないので、ハンナラ党を選択するほかなかった。
ユン・ジソンさん=一言でウリ党は飼い犬に手を噛まれたようだ。私も2004年総選ではウリ党を支持したが、これまでいろいろ失望させられて今回はハンナラ党の候補を選んだ。しかし、無条件に党だけ見て選んだようで気にかかる部分もある。市長から区長、市議会、区議会すべてハンナラ党が指示されたことがいいことなのかはわからない。周囲の友達に聞いたところ「ウリ党もハンナラ党もどっちもどっちだ」と投票しなかった人々もかなり多かった。
パク・ジュノさん=現政府は大学生たちまで失望させた。学生たちとして最も重要なことは理念ではなく就職、すなわち食い扶持を得られるかの問題だ。ところでそれが今難しくなっている。我々同年代は現政権を誕生させるのに中心となった勢力だった。現政府は支持層と反対層が明らかだが、今回の選挙は与党が我軍を手放したのだから惨敗したと見るのが正しいと思う。友達も前回ウリ党から今回ハンナラ党に変えた人が多い。ハンナラ党がいいからというよりは代案を探したらそうなったということだ。
パク・ジョンウンさん=現政府に対する失望が選挙でそのまま表出された。盧武鉉政権の主支持基盤が20代だったし、個人的にも盧大統領のリーダーシップに期待をかけていた。しかし、これまでの成果を見れば、キャッチフレーズは参加政府と言いながら実際に政策推進過程では参加と討論がきちんと行われていたか疑問がわく。
◆20代がハンナラ党を支持した理由
ファン・ソンジェさん=現政権の分配中心の政策がむしろ就職にマイナスになるという印象を受ける。また現政府の主要人物たちは政治中心で、過去の運動圏の延長線上で活動するという感じを与えている。これは最近の若者のコードと合わない。「理念過剰」に近い。1980年代に大学に通った先輩らは理念とスローガンで政治を見ていたが、我々は国民年金、家賃、税金など現実的な問題で政治を見ている。
ユン・ジソンさん=20代はある意味で最も不安な世代だ。386世代は少なくとも就職の心配はなかったが、我々は就職自体が難しく、実際に入社しても一生の職場といえる保障もない。月給を貯めて家はいつ買おう、子はどうやって育てようなど、心配が絶えないのに、政府は全く解決策を出さないから背を向けるほかない。
パク・ジュノさん=このごろの大学生たちは社会進出に対する危機意識が多くある。強迫観念に近いほどだ。ここにマスコミや大人たちの言う話は全て経済が厳しい、暮らしにくいという話ばかりだから、自然に学生が心理的に委縮して与党に対する不信が大きくなる。20代が保守化されたという評価が多いが、実は20代が現実的になったという評価の方がもっと正確だと思う。
パク・ジョンウンさん=同じ考えだ。大学に学部制が導入されてから大学1、2年生は高3のときのように勉強するほかない状況なので、理念問題に目を向ける暇もない。だから自分とかかわる現実的な問題を解決することができない政治勢力に拒否感を表すのは自然なことだ。我々と386世代の関心の先が違うのは間違いない。
◆現政権が誤った点
ファン・ソンジェさん=盧大統領が当選したときや弾劾から立ち上がったときは感動した。新しいリーダーが現われて我々の社会を変えてくれるという期待があった。しかし、ある瞬間から国民に対し、課題をきちんと説得できなくなった。信頼を与えるよりは対立ばかり誘発し、成長を削り分配にとらわれすぎる姿にがっかりした。大統領が大衆の前に出るときは、信頼を与えられるように気を使わなければならなかったのに、それもできなかった。最近続いた暴力デモで公権力が無気力に映る状況も、結果的に政府の失策だと思う。
ユン・ジソンさん=政策が国民の心に近づかなかった。一部の富裕層を狙った政策を示した分、生活に即した政策が多くなかったようだ。国民が「改革疲労症」を感じるようになった理由だ。我々周辺にも生活苦の人々はたくさんいるのに、政府が対北問題など北朝鮮に引っぱられているという印象を与えたことも問題だ。
パク・ジュノさん=昨年からずっと二極化が話題になると、これを解決するために上流20%の階層を絶えず苦しめたが、実際にパイを分けても誰にもくれなかった気がする。最初から政権に反対した人々にはさらに憎まれ、それでも庶民たちが恩恵を受けたかといえば受けていない。大学生の立場では盧大統領のリーダーシップとイメージに期待していたが、がっかりさせられた。
パク・ジョンウンさん=盧大統領に開かれたリーダーシップを期待したが、独りよがりな姿を見せた。悪く表現すれば傲慢だという感じだ。上流20%が享受しているものを取り上げて下流80%のために使うと言ったが、いざ選挙で庶民たちの支持を受けなかったのはおかしいことだ。経済問題は徹底的に経済的な見方から解決しなければならないのに、政治的観点でばかり見ていたのではないかと思う。
◆ハンナラ党の優勢、来年の大統領選挙までつながるか
ファン・ソンジェさん=大統領選挙と地方選挙は違うと思う。今回むしろハンナラ党が圧勝し、ハンナラ党も国民の生活に大きな責任を背負うことになった。今回の選挙でマニフェスト運動が活性化したように、ハンナラ党の候補たちの出した公約がどのくらい実践されるのか有権者たちが見るはずだ。ハンナラ党もこれからは無条件に与党を責めるばかりではなく、責任政治をしなければならない。各地方選挙で運営した政策の結果がこれから来年の大統領選挙に反映されると思う。
ユン・ジソンさん=与党が外部からの人事を試みているが、今の状況を覆すのは難しくないだろうか。
パク・ジュノさん=ウリ党は弾劾されたときに稼いだ点数をすべて使い果たし、もう底をついた状態にまで没落した。大統領選挙まで1年半しか残っていないが、与党が取り返すのはたやすくないようだ。
パク・ジョンウンさん=盧大統領が選挙の次の日「既存の政策をそのまま維持する」と言った。民心離反の原因は根本的に経済政策に始まったことなのに、その基調をそのまま維持するとすればどうやって民心を取り戻すことができるか。
◆民主労働党の退潮をどう見るか?
ファン・ソンジェさん=民主労働党は彗星のごとく現われたが、このごろは新鮮さが消えた。民主労働党が改革指向的な1つの道しるべを立ててくれないか期待していたが、最近になって見せてくれたものはない。それに今回の選挙は不動産、地価など現実密着型の話題が多かったが、このようなのは普段民主労働党が強調した課題とは違うので、自然に関心がなくなってしまったようだ。
ユン・ジソンさん=これまで民主労働党は戦闘的であるばかりで国民が要するものに対して現実味のある代案を提示することができなかった。
パク・ジュノさん=前回の総選挙で有権者たちが民主労働党に送った声援の分だけ結果を出すことができなかった。面白いパフォーマンスは多かったが、実効性があったものはほとんどなかった。若い層が現実的な路線を支持し、理想ばかりで産出物がない民主労働党は頭から離れてしまったようだ。
パク・ジョンウンさん=民主労働党もウリ党のように分かち合うことを掲げたが、それが国民の情緒に近づける話かは疑問だ。"
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=76417&servcode=200§code=200