★阿修羅♪ > アジア4 > 802.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
よくわかる 韓国政治・社会情勢
平成18年(2006)6月1日(水曜日) 第116号
□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
与党ウリ党歴史的惨敗、鄭東泳議長辞任
与党次期大統領候補に康錦実元法務長官浮上
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
****************************************************************
予想通り、盧武鉉政権下最後の大型選挙である5・31統一地方選挙は、与党ウリ党の歴史的惨敗で終わった。注目の16広域地方自治体首長選挙では1勝15敗、ソウル・京畿道・仁川の首都圏区市長選挙では、なんと66戦全敗に終わるという大敗だ。
史上最低を予想された投票率は、意外にも前回よりも2.5%高い51.3%を記録したが、選挙に何の影響も与えなかった。
むしろ、予想された通りの結果では与党に対するお灸としては不十分だ、といった有権者心理が、逆アナウンス効果をもたらしたようだ。
ほとんどの選挙区でウリ党とハンナラ党の差はダブルスコアになった。
鄭東泳党議長はさっそく辞任を表明し、ライバル金槿泰前保健福祉部長官の党議長就任が決定的になった。
だが、これで党の再建ができると考えるものは皆無に近い。
主力の湖南を地盤とする議員は、脱党、民主党との再合同で高建元国務総理擁立を虎視耽々と狙っている。
一方、盧武鉉大統領側近グループの心は、すでに嶺南政党結党の方向に向いている。
盧武鉉大統領側近グループといっても内情は複雑だ。
金ヒョッキュ元慶尚南道知事が率いる中道保守グループもあれば、柳時敏(ユ・シミン)保健福祉部長官や、訪韓した横田滋さんに「めぐみさんを探す前に戦前強制連行された在日韓国人に会え」といった、酔っ払った愚連隊のような手紙を送った金元雄(キム・ウォンウン)議員ら、左派の旧改革党グループもあるのが実情だ。
一枚岩どころか水と油だ。
政権レイムダック化、与党解体の危機の中で、選挙戦からささやかれているのが、康錦実(カン・グムシル)擁立論だ。
ソウル市長選では20%台の得票率で惨敗したが、無所属で出馬していれば当選していたと言われている。明洞での最後の遊説には、動員なしで3000人を超す聴衆が集まった。
法務長官在任中は、次期大統領を占うすべての世論調査で、高建元国務総理とトップを争ったが、2004年大統領弾劾総選挙、2005年4・30補欠選挙出馬を固辞するなかで、人々の口にのぼることはなくなった。
「政治は大嫌い。50代は恋愛と趣味の古典舞踊に生きる」が口癖だったが、選挙現場で戦う中で、法曹の世界には戻らない決意を固めたという。
人間万事塞翁が馬、ソウル市長選惨敗で、災い転じて福をなす可能性が出てきたとも言える。
===================================
=================================================================
この メールマガジンは『まぐまぐ!』http://www.mag2.com/を利用して発行
しています。
配信中止はこちらから http://www.mag2.com/m/0000129142.htm
筆者ホームページ http://www.geocities.jp/lucky0374jp/
ブログ「韓国・世相あれこれ」http://bany.bz/tobari2107/