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出典
http://www.kamiura.com/new.html
神浦 元彰氏のホームページに「テポドン2」の状況についての解説が記載されております。
ちなみに、神浦氏は明確には表現していませんが、文章を読取る限りにおいて、これは「芝居」です。
また、「芝居」と知りつつニポン政府もそれを利用しているように思えます。
ミサイル防衛システムという超大口の商談をつぶす訳にはいかないでしょうから・・・・・・
なんか、今までの経緯を調べて分析する程に「ヤラセ」と「共謀」で騙されてきたように感じてしまうのは私だけでしょうか・・・・・・・・
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軍事ジャーナリスト 神浦 元彰氏のホームページから
「テポドン2」日米、警戒態勢を強化陸海空自 初の統合運用
(産経 6月1日 朝刊)
[概要]北朝鮮の長距離弾道ミサイル・テポドン2の発射準備が進んだとして、日米両政府が警戒レベルを高めたことがわかった。政府筋の話しとして、ミサイルへの液体燃料の注入は不明だが、「準備は最終段階に入った」と指摘した。米軍はミサイル発射を探知するため、電子偵察機のRC−135S機(コブラボール)を嘉手納基地(沖縄県)に飛来させ、5月末に監視飛行を行った模様である。
発射の兆候は5月上旬に確認され、北朝鮮東北部の成鏡北道花台郡にあるミサイル実験場で、無線交信が増え、交信の種類も変化したことから日米両国は注目している。
海上自衛隊はイージス艦の「ちょうかい」(佐世保基地)を日本海に派遣し、空自の電子測定機「YS11E」機も日本海側に展開、すでに監視飛行を行っている。しかし北朝鮮は6カ国協議が膠着状態に陥る中、日米両国に譲歩を強要する「恫喝カード」が目的で、実際にミサイルを発射する可能性は低いとの見方が強い。
自衛隊はこの機会に、今年3月に発足した統幕幕僚監部が陸海空自衛隊を統合運用して、ミサイル防衛の警戒活動や情報伝達のテストを検証すると位置づけている。また、自衛隊の高級幹部は相次いで海外出張を中止している。
[コメント]
この記事で疑問な点が3つある。
嘉手納基地にRC−135機の飛来はわかったが、日本海に米海軍の弾道ミサイル追跡船「オブザベェーション・アイランド」が待機しているか知りたい。
もしRC−135Sだけの飛来なら、新設された統幕監部の運用システムを訓練しテストしている可能性が高い。RC−135S機だけであれば、緊急時にすぐに別の場所に移動することが可能である。
しかし速力20ノットのオブザべーション・アイランドだど別の場所に緊急展開で対処できない。
2つ目は液体燃料の注入が不明としている点である。
国産の偵察衛星の画像を見れば、燃料注入の様子は明確に判別できる。
それが不明だという意味がわからない。
もしそれが真実なら、日本はそんな出来の悪い偵察衛星を打ち上げたことになる。
仮にミサイルに液体燃料が注入されれば、発射を中止して燃料を抜き取らない場合は、注入後3日以内の発射となる。
さらに3点目は、北朝鮮のミサイル実験場から発信される電波の種類が変化したというが、それは発射時の追跡に使用する長距離レーダー(波長)のテスト発信のことか、あるいは全軍に警戒態勢を指示する交信用の電波なのか。
この記事からは、長距離レーダーの電波(波長)に変わったという意味に読みとれる。
もしミサイルに液体燃料も入れずに、実験場の長距離レーダーだけを回せば、それは明らかに北朝鮮の「ミサイル脅し」のお芝居である。
さらに付け加えれば、中ロ政府から北朝鮮の弾道ミサイル発射の兆候が、すでにアメリカ政府に伝えられたかという点である。
中ロは北朝鮮の弾道ミサイル発射が、自国の戦略核ミサイル(アメリカ向け)の発射と、アメリカの監視衛星に誤認されない様に、北朝鮮のミサイル発射の兆候を探知すればアメリカ政府に伝える。
だから今まで、北朝鮮がノドンやテポドンを発射した時は、数ヶ月前からアメリカは日本海や日本列島で監視態勢をとることができた。
同時に日本もアメリカ政府からの通報を受け、海自のイージス艦を日本海に待機させたのである。
私も今回の動きは、この記事が指摘している様に、統合幕僚監部のミサイル防衛(MD)への対応実験と実動訓練と思う。
もし実際のミサイル発射なら、何本かの情報軸が欠けている。
今後、2プラス2で合意した米軍再編に関して、2014年まで自衛隊と米軍との間でいろいろな実験や予備訓練が行われることになる。
その視点を持っていないと正しく日米両軍の動きが見えてこない。