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よくわかる 韓国政治・社会情勢
平成18年(2006)5月30日(火曜日) 第115号
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金斗官ウリ党慶尚南道知事候補者、鄭東泳党議長の離党を要求
ウリ党分裂、政界再編成の序曲か?
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投票日まで数時間を残すだけの段階になって、いよいよ与党ウリ党の惨敗ムードが深まってきた。
おそらく投票率は史上最低に違いないが、全国250ヶ所の自治体首長選挙でウリ党候補の勝利が見込めるところは20ヶ所にも満たない、といった選挙情勢だ。
特に注目の、16の広域地方自治体首長選挙では、当選が有力なのは全羅北道の一つだけだ。大差で与党がリードと言われていた大田市長選挙も、朴槿惠代表襲撃事件というテロ風が吹いて、激戦に変わってきた。
日本では判官びいきとやらで、意外なアナウンス効果が現れることもあるが、韓国人は逆に勝ち馬に乗る気質が強い。逆アナウンス効果で、世界の選挙史でも類例を見ない、与党の大敗北で終わることは間違いない。
大敗ムードの中で、ウリ党は早くも内紛の兆しだ。党内最高委員でもある金斗官(キム・ドゥグァン)慶尚南道知事候補が、公然と鄭東泳(チョン・ドンヨン)党議長の離党を要求したのだ。
きっかけは鄭東泳議長の「民主勢力の結集、民主党との再合同」発言だ。
金斗官候補は「民主党との再合同は湖南対嶺南という旧政治の復活」と一蹴したうえで、「党を自らの政治的野心のために弄ぶ人間は、党から去れ」と名指しの批判を行なった。
金斗官候補のニックネームは“リトル盧武鉉”、自他ともに認める盧武鉉大統領の側近中の側近だ。
盧武鉉大統領の鶴の一声で、金海郡郡長から行政自治部長官に抜擢され、中央政界に足を踏み入れた。
今回の発言の背後には、大統領の見えざる意思があると言って間違いない。
選挙戦敗北の後、ウリ党の分裂は確実と言われている。
鄭東泳議長と金槿泰(キム・グンテ)前保健福祉部長官の二人に絞られていたウリ党の次期大統領候補だが、党のたがが緩むにしたがって、千正培(チョン・ジョンベ)元法務部長官、柳時敏(ユ・シミン)現保健福祉部長官、韓明淑(ハン・ミョンスク)現国務総理などが次々と動きはじめた。
「政治は大嫌い。50代は恋愛と趣味の古典舞踊に生きる」と言っていた康錦実(カン・クムシル)ソウル市長候補までが、選挙戦で政治の魔力に魅入られたのか、ソウル市長選での“美しい敗北”を武器に、大統領選レースに躍り出る決意を固めたという。
核分裂が始まると見られていた選挙後のウリ党だが、盧武鉉直系グループと最大派閥の鄭東泳グループという、初日からの横綱戦が見られるかもしれない。
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