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暴動、カブール全域に…150人死傷・夜間外出禁止
カブールで30日、治安維持にあたるアフガン軍兵士(ロイター) 【ペシャワル(パキスタン北部)=佐藤昌宏】カブール市内で29日に起きた暴動は、市全域で150人以上の死傷者を出し、2001年11月のタリバン政権崩壊後、首都で最大規模の騒乱に発展した。
アフガニスタン政府は同夜、夜間外出禁止令を発令、30日も朝から戦車や兵士を市内各地に配置するなど厳戒態勢を敷いた。中央政府はかろうじて首都を掌握してきたが、今回の騒乱は政府の支配力のもろさを露呈した。
騒動は、米軍車両による交通死亡事故に端を発したもので、AFP通信によると、30日までに少なくとも14人が死亡、142人が負傷した。市内では、一般車両や交番などへの放火、外国人が住む住宅や商店を狙った略奪が相次ぎ、政府施設も被害を受けた。
カルザイ大統領は29日、騒乱を受け、滞在先のイランから急きょ帰国、テレビを通じて「騒乱は日和見主義者や扇動者に引き起こされたものだ」と述べ、国民に平静を呼びかけた。
騒乱の背景には、タリバン政権崩壊後に積もった国民の不満がある。失業率は4割とも言われ、10人に1人が稼ぎのいいアヘン生産に手を染めている。国際社会が拠出した復興支援金は、国民に行き渡らず、公務員がわいろを要求するなど腐敗もまん延している。
(2006年5月30日23時18分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060530i216.htm