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□中国漁船の不法操業に頭悩ます韓国の漁民 [朝鮮日報]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2015506/detail
中国漁船の不法操業に頭悩ます韓国の漁民
「独島(日本名竹島)は韓国の領土だが、延坪(ヨンピョン)島は中国領土だ」
24日午前6時30分、西海(黄海)大延坪(テヨンピョン)島の北側約1キロの沖合、霧が立ちこめる中で中国漁船約100隻がびょうぶのように立ち並んでいた。北方限界線(NLL)を400メートルも越えて操業しているのだ。ワタリガニ漁船ヨンソン号の船主チャ・テスン氏(40)は軽く舌打ちした。
「ここは明らかに韓国の海じゃないか。あんなのを取り締まらないで海洋警察や海軍は一体何をしているのか…。今日ぐらいのことは何でもない。夜になれば延坪島の南側を除いた東西北側の3面を囲んで操業をしている。中国漁船の明かりで不夜城になるんだ。今日は霧がかかっているからよく見えないだろうが、ソク島近辺に停泊している船まで合わせたら200隻くらいにはなるだろう」
NLLを越えてはいないものの、大延坪島から約2.8キロ離れたソク島周辺は群れをなす中国漁船で沸き返っていた。ソンジン号船主イ・ジンドゥ氏(39)は歯ぎしりした。「中国漁船はNLLを越えて夜通し延坪島近海を独り占めし、昼は休んでいる。われわれの漁船は操業区域ではないという理由であそこには立ち入ることもできない。操業区域であっても、軍事地域だという理由で夜は操業できないんだ」
漁民たちの憤りは、韓国の警察と軍に向かって浴びせられた。
チャ氏は「海洋警察統制所へ6時10分に通報したが、海洋警察や海軍の警備艇は現れもしない。あそこは操業区域ではないという理由で、われわれの漁船は立ち入ることもできないんだ。一歩でも入ったら、すぐに海洋警察や海軍が現れて捕まえるのに」と不満をこぼした。
午前7時8分、通報から1時間して韓国海軍の取締船が現れた。海軍の6人乗りゴムボート2隻が警告放送を流しながら近づくと、中国漁船はへさきを北に向けて逃走を始めた。
延坪島の漁民たちにとって、このような場面はあまりにも見慣れたものだ。2003年から中国漁船は毎晩NLLを越え、底引き網漁船で延坪島近海を独り占めするようになった。中国漁船が根こそぎ取っていくため、延坪島近海のワタリガニの漁獲量は激減した。2003年に2,182トンだった漁獲量は、2004年には 327トン、2005年には363トン、そして今年5月22日現在では27トンに落ち込んでいる。
漁民たちは中国漁船の不法操業に対し、政府レベルでの根本的な解決策を要求したが、政府からは「南北関係者実務会談の際に正式案件として建議し、解決方法を模索する」というあいまいな答えが返ってきただけだった。
そこで、漁民たちは網の代わりにプラカードを持って海に出た。大・小延坪島の漁民約150人は24日午前10時30分、NLL付近の海上で9.77トンのワタリガニ漁船約30隻をロープで一つに縛り、船団を作った。わずか5キロ離れたNLL北側の海上には200隻をはるかに越える中国漁船が雲のように群れをなしていた。海洋警察と海軍はホバークラフト艇と高速艇など25隻の艦艇を動員して南側漁船の周囲を回り、万一の事態に備えた。
興奮した漁民たちは叫んだ。「このまま、ただやられるわけにはいかない。中国漁船に火炎瓶を投げつけるか、昨年のように自分たちで捕まえてこなければならない。座して死のうが立って死のうが、結果は同じだ」
海上デモは午後5時ごろに終わった。しかし、漁民たちは再び明日もデモを計画している。これ以外にほかの方法がないと漁民たちは訴えた。
延坪島=アン・ジュンホ記者
朝鮮日報
2006年05月28日17時00分