★阿修羅♪ > アジア4 > 730.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
ネパール政府 毛派と和平交渉 民政復帰後初
【バンコク=岩田智雄】ネパール政府と反政府武装勢力のネパール共産党毛沢東主義派は二十六日夕、民政復帰後初めての和平交渉を首都カトマンズで行った。政府と毛派は、ギャネンドラ国王の親政開始以前にも二度にわたって和平交渉を行ったことがあるが、いずれも失敗している。和平が達成されれば、新憲法制定へ向けた制憲議会選挙が行われることになり、交渉の行方が注目される。
ネパールからの報道によると、和平交渉では、主要七政党と毛派が昨年十一月に合意した十二項目と復活した下院議会の権限などについて話し合われたもようだ。
十二項目の合意では、国際機関の監視下で制憲議会選挙を実施することがうたわれている。また、毛派は選挙の実施には、下院議会を解散して毛派が参加した暫定政府を組織することを求めているが、政党側は議会の解散は政治の空白を作ることになるとして難色を示しているとされる。
毛派は和平交渉のテーブルに着く条件として、刑務所などに収監中の約千三百人のメンバー全員の釈放を要求。これに対し、政府交渉団のギャワリ文化・観光・航空相は二十五日、四百六十七人がすでに釈放されており、残ったメンバーについても釈放することを明らかにしていた。二十六日の報道によると、当面は百人程度が追加釈放され、全員の釈放にはしばらく日数がかかる見通しだが、毛派は政府が柔軟な姿勢を示したため、交渉に応じたとみられる。
ネパールでは、ギャネンドラ国王が昨年二月に全閣僚を解任し、親政を宣言。反発した主要七政党が抗議行動を強め、二〇〇二年に解散したままになっていた下院議会が先月復活し、民政復帰した。国王の強権政治が続いた間、政党側は、王制打倒と共和制実現を掲げて武装闘争を続けてきた毛派と接近し、十二項目の合意が発表された。制憲議会選挙では、立憲君主制の是非が問われることになる。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/27int002.htm