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(回答先: 高句麗は騎馬民族??? 投稿者 西岡昌紀 日時 2006 年 5 月 21 日 12:47:43)
こんちわ
まず最初に、いま政治、社会系で使われている「民族」と、往古の「なんらかの文化的人的集団」とは違うということを了解願います。
< にわかにキム団長(北朝鮮)は顔を曇らせ、「わが国(北朝鮮)は1つの血統を重視してきたが、民族単一性が消えてしまうのではと心配」と述べた。>
http://www.asyura2.com/0601/asia4/msg/614.html
上記が、なにげなく使っている「民族」でしょうが、実際は下記のような状態でしょうね。
実際に存在する「民族」とは、
<ハン首席代表(韓国)は微笑みを浮かべた顔で「漢江の水にインクを一滴落とすレベルだ。主流があるから、ともに暮らせば大して問題はない」と答えた>
http://www.asyura2.com/0601/asia4/msg/614.htmlでしょうね。
「なんらかの文化的人的集団」は、漢江の流れがインクの一滴で変わらないように、変わるものではありません。
>高句麗が騎馬民族だと言うのは、どう言ふ根拠から言はれて
>居る学説なのですか?
既述ですが、江上波夫氏の「騎馬民族征服王朝」説です。http://www.asyura2.com/0601/asia4/msg/625.html
敗戦後まもなく出版されましたから、それまで万世一系・皇国不変の「テンテルダイジン教史観」で習っていたニポン人に大ショックを与えた説です。
万世二系・皇国回転の説ですから、善良なる国民はびっくりしたでしょう。
ま、日本史学では、薩長土肥テロリスト政権の頃から万世多系・皇国回転ばっかりの説が普通だったそうですから、まさに「歴史はいつも為政者によって書き換えられて」http://www.asyura2.com/0601/asia4/msg/623.htmlいるという典型例ですね。
<参考図書>
▼▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽(引用開始)▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▼
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-form/503-4623864-2869554
騎馬民族国家―日本古代史へのアプローチ 中公新書
江上 波夫 (著)
価格: ¥903 (税込)
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書籍データ
新書: 340 p ; サイズ(cm): 18
出版社: 中央公論社 ; ISBN: 4121801474 ; 〔改版〕 版 (1991/11)
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レビュー
内容(「BOOK」データベースより)
日本国家と民族の起源は東北アジア騎馬民族の日本征服にあるという説にたつ著者が、長年の研究を集大成し、大陸と古代日本との比較・対照によって、その社会・政治・軍事・文化などの各面で細部にいたるまで具体的に符合することを証明しようとする。第1部ではスキタイ匈奴・突厥・鮮卑・烏桓などの大陸騎馬民族国家の興亡の歴史とその特質を描き、第2部では日本における征服王朝をとりあげて相互の関連性を説く意欲的研究。毎日出版文化賞受賞。
内容(「MARC」データベースより)
日本国家と民族の起源は東北アジア騎馬民族の日本征服にあるという説にたつ著者が、長年の研究を集大成し、大陸と古代日本との比較・対照によって、その社会・政治・軍事・文化などの各面で具体的に符合することを証明する。
目次
1 騎馬民族とはなにか(騎馬民族とその活躍舞台
ユーラシアにおける騎馬民族)
2 日本における征服王朝(日本国家の起源と征服王朝
日本統一国家と大陸騎馬民族
日本民族の形成)
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古代のロマンは問題意識!, 2005/07/28
レビュアー: 佳少爺 "Jia-(shao)-ye" (東京都目黒区) - レビューをすべて見る
江上波夫教授の名高い「騎馬民族征服王朝説」を、一般向け新書としてコンパクトにまとめたものです。
日本古代史上の諸々の歴史的な制度・慣習、たとえば「臣」と「連」の関係、渡来人の大量受け入れ、古代皇室における姉妹婚や女帝制度など、今日的な観点から違和感を覚える向きがあるにしても、我々は所与の歴史的な事実として当たり前に受け入れてしまっています。しかしながら、これを周辺諸民族との比較という視点から見つめ直すことにより、日本国家の起源や大和民族のアイデンティティにつき、新しいイメージがハッキリと浮かび上がってきます。いわゆる「古代のロマン」を探求するにも、やはり問題意識の持ち方というのが大事なのでしょうね。
初版が刊行されたのは40年近く前という古い本でもあり、この学説への受容度も相当深まっているようですが、今読んでみても、主張のオリジナリティの高さや構想規模の壮大さには極めて新鮮なものを感じました。主張内容の妥当性についてはよく分かりませんが、少なくとも、読んでいて知的好奇心を大いに刺激され、ワクワクする思いで楽しめました。歴史愛好家にとっては、読んでみて損はない一冊だと思います。
ともかくスケールの大きさに圧倒される, 2004/11/11
レビュアー: 白頭
騎馬民族征服説が提出されて半世紀近くがたつ。その間、反論も様々に
だされた。考古学からも副葬様態の変容は比較的長いスパンに渡り、
征服を裏付けるような短期間の急激な変容はみられない、とする主張も
なされ、主流となっているようにみえる。
賛否はともかく、この説ほど戦後だされた古代史の学説の中でスケールの
大きさを誇るものはないことは、誰もが認めるところだろう。
扱う領域が専門化・精緻化し、マニアックな議論に終始している一方で
一般人からみればワクワクするような思いをすることも少くなった。
歴史や考古学を、何かただ史料を重箱をツツくように読んだり、土中を掘り
起したりするだけのように思っている、中・高校生に是非読んで欲しい。
壮大な「謎」のピースが、ひとつまたひとつとはまっていくときの興奮を
この本は与えてくれるでしょう。
学問的以上に政治的・社会的衝撃を与えた学説, 2004/08/16
レビュアー: 簿記受験生
アマテラスオオミカミが皇孫ニニギノミコトに「葦原の瑞穂の国はわが子孫が王たる国である。お前が天降り治めよ。栄えること天地とともに極まりない。」と勅したとの日本書紀の記述が皇孫の子孫たる天皇家が日本を治める神道的根拠である。敗戦後この神話に衝撃を与えたのが天皇家が大陸の騎馬民族の一流であり朝鮮半島から渡来し、日本を征服したという江上氏の「騎馬民族征服王朝説」である。現在では氏の論法に矛盾が散見され、学説自体の見直しが必要というのが学界の一致した意見である。しかしキリスト教信仰を揺るがしたダーウィンの進化論の如く、古来から天皇の権威により統治されてきた日本人にとって、学問的なものよりも、政治的・社会的な衝撃の方が大きいはずである。吉田敦彦氏の「日本神話インド・ヨーロッパ語族起源説」水野祐氏の「王朝交代説」と共に、戦後の古代史研究に圧倒的な影響を与えた氏の学説は、今後も賛否両論、論争の種であり続けるだろう。
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騎馬民族は来た!?来ない?!―〈激論〉江上波夫vs佐原真 小学館ライブラリー (78)
江上 波夫 (著), 佐原 真 (著)
価格: ¥956 (税込)
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書籍データ
単行本(ソフトカバー): 339 p ; サイズ(cm): 16
出版社: 小学館 ; ISBN: 4094600787 ; (1996/01)
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レビュー
出版社 / 著者からの内容紹介
目次
騎馬民族がやってきた
考古学との出会い
モンゴルの遊牧生活
遊牧民が騎馬民族になる時
農耕民族と騎馬民族
騎馬民族説の背景
日本人は去勢を知らない
天皇家の系譜
高松塚から藤ノ木へ
稲作を伝えた人びと-騎馬民族前史-
日本人は騎馬民族か-おわりに-
対談を終えて
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百済から渡来した応神天皇―騎馬民族王朝の成立
石渡 信一郎 (著)
価格: ¥2,940 (税込)
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書籍データ
単行本: 314 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: 三一書房 ; ISBN: 4380012093 ; (2001/06)
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レビュー
内容(「BOOK」データベースより)
10年前小社で刊行し、古代史学界を沈黙させた衝撃の書「応神陵の被葬者はだれか」の改訂新版。10年間の研究成果に基づき大幅増補改訂。
内容(「MARC」データベースより)
古代の日本国家の形成が朝鮮から渡来した人々とは関係なく行われ、大和に生まれたヤマト王権が日本列島を支配したと考える「大和中心史観」に、様々な証拠を示して挑戦。1990年刊「応神陵の被葬者はだれか」の改題改訂。
目次
第1章 初代大王としての応神天皇
第2章 古墳人のルーツを探る
第3章 誉田山古墳(応神陵)の実年代を探る
第4章 加羅系倭王朝(崇神王朝)の成立
第5章 応神天皇と倭王武
第6章 百済系倭王朝(応神王朝)の成立
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