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出典
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/05/17/20060517000040.html
北朝鮮が核開発を放棄する可能性は?---(朝鮮日報)
アメリカがリビアとの外交関係を全面修復すると決めたのにともない、北朝鮮核問題の解決方式として‘リビアモデル’が注目されている。
先に核を含む大量殺傷兵器(WMD)を放棄するなら、支援や関係正常化で報償するという方式だ。
米国のライス国務長官は「リビアは北朝鮮やイランのような国の重要なモデル」と強調している。
リビア革命委員会のムスタファ・ジャイディ委員長は、米国の措置を歓迎し「私たちは世界の民主主義拡大のためアメリカと協力する」と言及、米国を驚かせた。
しかし、専門家は、北朝鮮がリビアモデルを受け入れる可能性について否定的だ。
◆「可能性低い」
北朝鮮は以前、リビアモデルを公式に拒否したことがある。
安保戦略研究所の洪官熹(ホン・グァンヒ)所長は「リビアはWMDの完全解体と公開検証を受け入れた対価として米国との国交正常化を得られたが、北朝鮮は核放棄の意思が全くないため、リビアモデルに従わないだろう」と話す。
高麗大の安仁海(アン・イネ)教授も「北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)政権は政権体制と核問題を同一視しているのでリビアモデルを受け入れる可能性はあまりない」としている。
リビアと北朝鮮は体制自体が違うという分析もある。
外交安保研究院の金聖翰(キム・ソンハン)教授は「リビアは北朝鮮のように閉鎖された国ではなく、核を放棄しても政権が揺らぐことはないが、北朝鮮は核を放棄し、資本主義の風が入り込むようになると、政権・安保が揺らいでしまうと考えている」と説明する。
ソウル大のイ・グン教授は果たして米国がリビアとまったく同じモデルを北朝鮮に適用するかどうか疑問視している。
イ教授は「米国は核問題以外にも人権や偽ドル札などの問題を提起している状況で、北朝鮮はリビアモデルに従うよりもかなりの期間、耐え忍ぶだろう」とみている。
しかし高麗大の南成旭(ナム・ソンウク)教授は「北朝鮮はリビアがWMD放棄宣言以降、3年もたたずに米国と関係正常化したことについて、かなり関心を持って観察し、その過程について研究するようになるだろう」と話している。
南教授は「北朝鮮は不法行為が多いため、リビアモデルをそのまま実行するのは負担になるが、ベンチマーキングはできるだろう」と言う。
東国大の高有煥(コ・ユファン)教授は「米国とリビアの関係正常化は米国が北朝鮮に対し発信するよい信号かもしれない。北朝鮮は休戦協定対制を変えることに関心が高いが、これが障害になっている」と述べている。
◆イギリスと中国
リビアモデルの成功はイギリスがかなりの期間、忍耐強く仲裁役に徹していたためと分析する声が多い。
果たして中国がイギリスの果たした役割をできるのかについては、専門家の意見も分かれる。
南教授は「中国はイギリスと違い親北朝鮮仲介者なので、米国の立場を伝えるのには限界があり、その役割は消極的」と語る。
洪所長は「英米両国の対リビア政策はほぼ一致していたためリビアモデルは成功したが、米国の最大のライバル・中国が果してイギリスのような役割をするのかについては懐疑的」と話す。
イ教授も「中国の役割は制限的」としている。
しかし高教授は「中国はイギリスのような役割を果たすことについて相当関心がある。
核武装した北朝鮮は未来の中国安保に大いなる脅威となるから、中国は適切な役割が果たせる」と説明している。
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