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韓国・米軍基地移転デモ
ソウルに数千人集結
【ソウル=中村清】在韓米軍龍山基地(ソウル)のソウル南方、平沢への移転計画をめぐって、韓国内で緊張が高まっている。移転に反対し、米軍基地自体の撤去を求める市民や学生は十三日、ソウル市内各地で数千人規模の集会を開き、移転阻止や国防相の退陣などを要求。十四日にも平沢の移転予定地一帯で大規模デモが予定され、警察側は検問所を設けて通行制限を始めた。
十三日夜の「ロウソク集会」には、米軍基地反対闘争に加わる学生団体や労働組合などが参加。「平沢は平和の土地だ」などと気勢を上げた。
国と住民の対立が一気に激化したきっかけは、今月四日の行政代執行による移転用地の強制収用だ。国防省は米国との合意に基づいて二〇〇八年末の移転完了を目指しており、これまでに移転予定地(約一一・五平方キロ)の八割を収用。しかし故郷の農地売却を拒む一部住民や市民団体が現地に立てこもり、政府側が警官隊を動員して反対派を強制排除したため、双方で二百人以上が負傷する事態となった。
ソウル中心部にある龍山基地の移転問題は盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が大統領選で掲げた公約の一つ。盧武鉉政権は「自主国防」を掲げ、既に米国と在韓米軍基地の面積を従来の34%に大幅縮小することで合意していた。移転スケジュールも迫っており、政府は強硬手段に出た。
反対派は「朝鮮半島の戦争準備である平沢の米軍基地化を撤回しろ」と譲らない構えだ。しかし政府が世論調査機関を通じて行ったアンケートでは、六割が一連のデモに対して「在韓米軍の撤退に向けた政治・イデオロギー闘争」と回答。暴力デモにも八割が反対しており、韓明淑(ハン・ミョンスク)首相も十二日に「平和的な対話と妥協を通じて社会的難題を解決しよう」との国民向け談話を発表し、反対派と警官隊との衝突回避を呼びかけている。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20060514/mng_____kok_____002.shtml