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「よくわかる 韓国政治・社会情勢」
平成18年(2006)5月12日(金曜日) 第112号
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早く罹りすぎた先進国病、出生率1.08人に低下
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統計庁が8日に発表した出産統計は、韓国社会に大きな衝撃を与えた。
昨年の出生率が1.08人となり、過去4年間かろうじて維持してきた1.1人台を大きく割り込んだのだ。
都市国家である香港を除けば、世界最低の出生率だ。
70年代までは4.0人を大きく超えていた韓国の出生率だが、80年代以降つるべ落としのように減り始めた。
すでに韓国第2の都市・釜山では、1.0人を割りこんでいる。昨年の新生児の数は1980年の半分だ。
大学進学率83%という猛烈な高学歴化によって、平均初婚年齢も男女とも世界最高になった。
おまけに女性の経済的自立で非婚現象が急速に広がっている。
離婚率もアジアでは最高、世界でも毎年スウェーデンなどとトップ争い(?!)を繰り広げている。
子どもが生まれる余地がないのが現状だ。
政府は今後5年間に、育児サービス機関の拡充などに19兆ウォン(2兆3千億円)を投入して、少子化対策に本腰をあげることを表明した。
だが、高学歴化、女性の社会進出などのため、今のトレンドが変わる可能性は少ない。
何よりも若年層の意識自体が急速に変わっている。かつては子どもがいない夫婦といえば、胡散臭い目で見られたものだが、今では「モシッタ(カッコいい)!」だ。
かねてから、2020年頃人口の減少が始まると予測されていたが、想像を超えた少子化の進展で、人口の減少は遅くても2016年から始まると予測が修正された。
全羅南道ではすでに一昨年から人口の自然減が始まった。
本格的な国民年金制度が始まって日が浅い韓国で、残された準備期間10年は余りにも短い。
先進国になる前に罹ってしまった先進国病にどう対応していくのか、韓国の近未来は苦難の時となりそうだ。
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筆者ホームページ http://www.geocities.jp/lucky0374jp/
ブログ「韓国・世相あれこれ」http://bany.bz/tobari2107/
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[私の意見]
韓国の極端な少子化傾向は衰退が近く始まる事を意味しています。
北朝鮮の人口動向が今後どうなるかは分かりまんが権力者がこの事をどう考えるかはある程度予想がつきます。
それは南北の体制を維持しつつ、役割分担をおこない人的・物的な交流を進めると言う事であると思われます。
地下資源(レアメタル)が豊富で共通言語を使う労働人口(しかも低賃金)を持て余しており、市場である中国・ロシアへの経路となる北朝鮮は韓国の資本・産業界から見れば、少なくなからぬ魅力があり、その点からは「統一」は至上命題である筈です。
余談ですが、アジア全体を見たとき、人口が将来も増加傾向となる事が確実で教育水準が高い国は「インド」しか見当たらず、中国も一部の研究では一人っ子政策の行き過ぎから相当早く少子化が始まると考えられている事は相当に注意が必要でしょう。