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2006年5月12日(金)「しんぶん赤旗」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-05-12/2006051201_05_0.html
【ニューデリー=豊田栄光】インドで十一日、四州・一連邦直轄地の議会選挙(小選挙区制)の開票が行われました。ケララ州では「左翼民主戦線」が九十八議席(定数百四十)を獲得、五年前の選挙で失った州政権を奪還しました。東部の西ベンガル州では、一九七七年以降州政権を担ってきた「左翼戦線」が定数二百九十四中、二百三十五議席を得て圧勝しました。
ケララ州では「左翼民主戦線」が前回議席(四十)を二・五倍に増やす大勝。与党「統一民主戦線」は九十九から四十二議席に後退しました。
「統一民主戦線」は、中央政府のシン首相が所属する「国民会議派」が中軸となった政党連合。農村やココナツ繊維など伝統産業を切り捨てる政策に、住民が「ノー」を突きつけた結果となりました。
西ベンガル州の「左翼戦線」は今回、都市部の富裕層から多くの支持を得て、前回百九十九議席からさらに二十議席を上積みする見込み。英字紙ヒンズーの出口調査によると、富裕層の55%が「左翼戦線」に投票、五年前より18%上昇しています。
バタチャリー州首相は「解雇にも過大な賃上げにも反対だ」と述べるなど、「労資の調和」を重視する政権運営を行ってきました。
両州の左翼の中心はインド共産党(マルクス主義)=CPIM=です。国政ではシン政権を閣外から支持していますが、外資規制緩和などに反対しています。
開票後、CPIMのイエチェリー政治局員は、「私たちはシン政権にさらに圧力と影響力を強めることが可能となった」と語り、新自由主義政策の転換を迫っていく姿勢を鮮明にしました。