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2006年 5月 6日 (土) 22:20:55 JST
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坂井貴司です。
転送・転載歓迎。
一見するとネットウヨが喜びそうな「史実」です。しかしよく見ると、そこに
は生きるために苦渋の選択を強いられた中国の農民の苦しみと、複雑な立場が描
かれています。
福岡市の中国書籍の専門書店
中国書店
http://www.cbshop.net/
が、1993年に中国で出版され手以来、重版を重ね、映画化も決定した小説を
翻訳出版しました。
『温故一九四二』 1,600円
劉震雲 著 竹内実 監修 劉燕子 訳
です。
太平洋戦争中、飢饉に苦しむ中国・河南省の農民を、侵攻してきた旧日本軍が
食料を提供して救った、という小説です。
これは、河南省出身の著者劉震雲さんが伯父や叔母のインタビュー、当時の新
聞記事などの資料を通して確認した史実です
(2006年5月6日付け西日本新聞夕刊)
しかしこれは、日本軍が飢えに苦しむ中国人農民に同情して食料を提供したわ
けではありませんでした。
食料をエサにして、協力を迫ったのです。
1942年、河南省のある村に侵攻した日本軍は、飢饉で飢えに苦しむ農民に、
協力すれば食料を提供しようと持ちかけました。
農民は餓死するか漢奸(裏切り者)になるかの選択を迫られました。悩んだ末、
裏切り者になっても生きる道を選びました。また、日本軍と同様に食料を略奪す
る中国国民党軍に対する恨みもありました。
農民たちは、猟銃や農具を持って決起し、中国政府軍(国民党軍)を武装解除
させたました。農民たちは約束通り日本軍から食料を提供され、餓死を免れまし
た。しかし、その食料は日本軍が中国人農民から徴発(略奪)したものでした。
生きるために裏切り者になった、というのは戦争中本当によくある話です。数
え切れないほどの悲劇が起こりました。
それを描いた小説です。
坂井貴司
福岡県糟屋郡宇美町(引っ越しました)
E-mail:suikyounomizu at cnc.megax.ne.jp
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