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□アメリカの学校へ行く韓国の子供たち [朝鮮日報]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1894665/detail
【萬物相】アメリカの学校へ行く韓国の子供たち
留学ビザを取得して米国の中学・高校や大学・大学院で学ぶ韓国人留学生の数が8万6,626人に上ることが、米国移民関税局(ICE)の統計により明らかになった。これでインド(7万7,220人)を抜き、初めて国別の1位となった。3、4位は中国と日本だった。
ところが、対象を大学生・大学院生に限ると韓国人留学生の数は5万3,358人と、中国に続く3番目となる(米国国際教育研究所・IIEによる)。これは、韓国人留学生には中学校や高校に通う「早期留学生」の数が多いことを意味している。
正規の留学ビザを取得して留学する早期留学生は、その多くが私立学校へ通う。私立学校でなくてはビザが発給されないからだ。米国の私立学校の年間の授業料は一般的な私立学校で1万5,000ドル(約170万円)、寄宿学校(ボーディング・スクール)で3万5,000ドル(約400万円)程度だ。しかし寄宿学校に通わせたいという保護者が引きも切らない。米国の寄宿学校協会は毎年韓国で合同学校説明会を開く。ホームページに韓国語による学校紹介を載せている私立学校もある。
また、同伴家族ビザや観光ビザで米国の学校に通う韓国の小中高生も多く、その数は把握のしようがない。最近は「養子留学」という抜け道を使う例もあるという。子どもを、教育環境のよい地域に住む在米韓国人や、親戚などの在米韓国人の養子とするのだ。そうすれば、公立学校に無料で通わせることができる。大学に進学する際にも、現地の学生と同じ枠で出願でき、奨学金などの対象ともなる。「養父母」には月に3, 000ドルほどの謝礼を渡すという(パク・フンギ著『誰も知らない米国留学の真実』)。
米国の名門大学はマイノリティー(人種的少数者)や外国人留学生の比率を一定に保っている。例えば2004年にハーバード大学の在学生のうちアジア系が占める割合は16%で、イェール大は13%、コロンビア大は16%、ジョンズ・ホプキンス大は18%、ニューヨーク大は15%だった。人種と出身国家による割り当てがあるため、アジア系はアジア系同士、韓国人学生は韓国人学生同士で競争することになる。米国に向かう韓国人留学生の数が多くなれば多くなるほど米国の大学に入学するのは難しくなる。
ソウル市教育庁は英語で教育を行う国際中学校2校を認可する方針だ。数日前、ある予備校が国際中学校の入試説明会を開いたところ、3,000人を超える保護者の参加があった。よりよい学校への需要がこれほど大きいにもかかわらず、全教組(全国教職員労働組合)は国際中学校の設立に「どんな手段を使ってでも阻止する」と反発している。教育部は自立型私立高校(普通の私立高校とは異なりカリキュラムなどを学校側の裁量に任せた私立高校)は「貴族学校」であると非難している。
国際中学校も自立型私立高校も設立できないようでは、先進国の学校に通わせようとする保護者は増えるばかりだ。ポピュリズム(大衆迎合主義)政権の下で「教育の2極化」が深刻化する理由はここにある。
ハン・サムヒ論説委員
朝鮮日報
2006年04月28日11時09分