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(回答先: 「世?大?言:看大?“帝国”人的可笑?国?史|??[?帖]」=韓国の教科書より「中国を支配していた朝鮮」 投稿者 Sirent Tears 日時 2006 年 4 月 24 日 01:34:42)
ちくま文庫に
「偽史冒険世界―カルト本の百年」 長山 靖生 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/448003658X/249-7429536-8473959
というものがある。
目次は次のようになっている。
序章 理想的な「真実」は存在するか?
第1章 どうして義経はジンギスカンになったのか?
第2章 なぜ「南」は懐かしいのか?
第3章 トンデモ日本人起源説の世界観
第4章 日本ユダヤ同祖説と陰謀説のあいだで
第5章 言霊宇宙と神代文字
第6章 竹内文書は軍部を動かしたか?
アマゾンのレビューを見てみると
>どうしてカルトにはまるのか?義経=ジンギスカン説、日ユ同祖論、ムー大陸…。だれもが少年時代に一度は胸躍らせて読んだトンデモナイ歴史や奇想天外な冒険の世界を、大人になっても抜け出せない人もいる。それらの人々のバイブルともいうべきカルト本とその背景を日本近代百年のなかにさぐる。大衆文学研究賞受賞作。
>なぜ、明治・大正時代に偽史・架空史が続出したのだろうか。その疑問について、豊富な資料と透徹した論理で解き明かした、忘れられた「もうひとつの歴史」。真実はおもしろい。だが、デマはもっとおもしろい。
という次第で、どこの国にも「正史」とは違うトンデモ説が喜ばれる傾向が多少ともある。
中国の掲示板に載った韓国の歴史書なるもの、正規に歴史を学んだ人ならこんな噴飯ものの版図など麗々しく自著に載せたりはしない。これだけで正規の歴史教科書ではなくトンデモ本だと言うことが分かってしまう。
小生、中国語もハングルも駄目なので、何か手がかりになるものと思って画像を見てみると、「黎民族史研究会」なる版図の下にある研究会名に気がついた。
これは中国の少数民族・黎族に関わる名称に違いない。おそらく反中央政府感情を持った黎族のグループが、民族史研究会をつくり漢民族の歴史を小さいものに見せたいがために作成したものだろう。
それを愚かにも韓国人の誰かが借用した、というのが小生の推理。あまりにも Sirent Tears なる方の投稿が、意図的かどうかは不明だが、説明不足。それ故あたらずとも遠からず的に推理したつもりである。
参考までに黎族とは ⇒ http://www.peoplechina.com.cn/maindoc/html/minzu/32/32.htm
人口は約111万2500人。
主に海南省に分布している。
リー族の言葉を使用し、この言語は漢・チベット語系、チワン・トン語派、リー語分支に属する。居住地域によって方言に違いがある。漢族と密接に交流してきたため、多くの人が漢語に精通している。1957年、ローマ字の形のリー族の言葉を作った。
リー族は以前から原始宗教を信奉していたが、近代になってから少数の人たちがキリスト教を信奉するようになった。
リー族は中国のながい歴史をもつ民族の一つで、昔越族から発展してきたので、チワン族、プイ族、トン族、スイ族、タイ族などの民族とルーツの面で密接なつながりがあり、特に古代の百越の一分支駱越とはさらに密接な関係がある。早くも秦・漢以前に、駱越の一分支が中国の広東省、広西チワン族自治区などの地域から続々と海南島に移住してきた。リー族は自称がたくさんある。例えば「孝」、「岐」、「美孚」、「本地」などがそれである。リー(黎)は民族名として唐の末期に始り、11世紀の宋の時代以後正式に史籍に記載されるようになった。リー族の女性は紡織に精通していて、宋の時代の末期、元の時代の初めに、紡織の工匠の黄道婆がかつて海南島でリー族の女性に紡織技術を学んだことがある、先進的な紡織道具と技術を作り出し、中国古代の科学技術の発展のために貢献した。リー族が居住している海南島は亜熱帯に位置し、気候が温暖で湿潤である。景色が美しく、四季は常緑で、物産が豊富である。農業が発達しているとともに、ゴム、サトウキビ、果物、植物油などの熱帯経済作物もわりに高い発展水準を示している。
こういう書籍が韓国にどういう形であれ、あることは事実だろう。しかし、いずれにしても得体の知れないものを投稿し、それで他民族を揶揄するのは止した方がよい。日本にもあるトンデモ日本史をとりあげて、それを日本人全体が学んでいるかのように主張するのと同じことだから。