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出典
http://www.kamiura.com/new.html
[概要]自衛隊の統幕監部は平成17年度に日本近海で接近した国籍不明機に対し、空自の戦闘機がスクランブル(緊急発進)した結果、中国軍の所属と確認された軍機の数が増加していると発表した。17年度のスクランブル回数は229回で、国別ではロシア機が例年並みの116回で、中国軍機は107回で前年度の13回を大きく上回った。
中国軍機は主に海上哨戒機Y8Xや電子戦機Y8EWなどで、ガス田の開発を進めている日中中間線付近から尖閣諸島北東方面の東シナ海で活動し、「周回パターン」や「東西・南北平行パターン」で飛行し、情報収集を強化している。
空自の戦闘機が那覇基地(沖縄県)や新田原基地(宮崎県)からスクランブルすると、当該空域に達しても、空自のパイロットが中国軍機を識別し、ビデオ撮影をする前に転進するケースが多いという。こうしたことに空自の幹部は、「中国軍機がこれまでの空自のスクランブルのパターンや現場到着時間などのデータを分析した結果かもしれない」と警戒している。
スクランブル機が撮影した中国軍機のビデオや写真は、自衛隊の対処能力を明かすことになるとして公表を拒否した。
[コメント]このスクランブル回数の数字は合っているだろう。
しかし問題はそのスクランブルの中身である。
日本のような先進的な民主国家では、日本各地にある山頂の警戒・監視レーダーの位置やその高度(標高)を公表している。
その気になれば警戒監視レーダーサイトの近くまで、だれでもハイキングで行くことも可能である。
これで空自のレーダーが監視できる範囲(空域)が簡単に計算できる。
中国軍機が5万円程度の中古のノートパソコンで、自分の飛行高度を入力すれば、空自の山頂レーダーが中国軍機の機影をキャッチする位置が瞬時にわかる。
山頂のレーダーが機影をキャッチすれば、それから5分以内にスクランブル待機している空自の戦闘機は離陸する。
そして戦闘機がアフターバーナーを噴かして当該空域に向かえば、その到達時間は5万円の中古のノートパソコンでも瞬時に出てくる。どこが秘密かと疑いたくなる。
空自の戦闘機が機首のレーダーで不審機を探知すれば、もう数百キロ以内に接近しているから、ビデオカメラのスイッチを入れて撮影を開始する。
何もビデオやカメラの撮影はパイロットが操縦桿から両手を離し、顔の前でカメラを構えて撮影するわけではない。(あれ、もしかしてFー15戦闘機(単座)のパイロットは今も両手を操縦桿から離してカメラやビデオを撮っていた?)
それではなぜスクランブル機の映像を公開しないのか。
その本当の理由がおもしろい。
それは中国軍機があまりにも旧式で、これのどこが脅威なのかと思うほど”ポンコツ”だからである。
Y−8輸送機の改造版なら原型は旧ソ連のAn−12型輸送機である。
Anー12は1958年に初飛行したソ連製輸送機でY−8はその中国改造機である。
機数もY−8Xなら中国海軍で4機しかない。
それがまるで老兵のようにヨタヨタしながら東シナ海を飛んでくる。空自の戦闘機パイロットから、「よく、こんな旧式の航空機で飛んでくるな」と感心することがあると聞いた。
日本人に見せられる様なものではないそうだ。
ちょうど10年ぐらい前の頃まで、北朝鮮軍が奇襲攻撃で韓国を南下し、北九州や山口県西部に上陸してくると想定した軍事演習と同じくらい面白い話しである。
日本の新聞社は取材用の立派な航空機を持っている。
いろいろ頭を使って、ぜひ東シナ海の中国軍機を撮影することをお勧めする。
そして科学的に海自のP3C哨戒機やOP3C画像情報収集機などと比較して欲しい。どうして私が中国軍機を”ポンコツ”というか理解してもらえると思う。
悪意で中国軍の悪口を言っているわけでない。
今朝の朝刊各紙にこの記事が掲載されていた。
だから「中国の軍拡は脅威だ」と思った人が何人もいるだろう。
記者諸君、防衛庁の記者クラブだけで記事を書いていたら、見るべきものが見えなくなるよ。
東シナ海に飛来する中国軍機が”ポンコツ”であることは「秘密」指定ではない。現場の戦闘機パイロットは平気で話してくれることである。
まあ、そこのところをよろしく。
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