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「軍事ジャーナリスト 神浦 元彰氏」のホームページで国際水路機関での紛争海域での名称についての取扱いが解説されていたので、掲載しておきます。
少々古い記事ですが、問題について軍事ジャーナリストの視点での解説は興味深いものがあります。
出典 http://www.kamiura.com/new.html
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[概要]日本と韓国が領有権を主張している竹島周辺で、海保が海洋調査を計画していることに対し、韓国政府は「挑発的行為」と計画の撤回を求めた。
海保は2隻の測量船で竹島の北東にある約7万5000平方キロの海域で、海底地形をなどの調査を30年ぶりに行う。その背景には国際機関「国際水路機関」(IHO)が6月にドイツで開かれ、この会議に韓国が竹島周辺の海底に韓国名を提案すると見られ、日本も対抗策として日本の名称がついていない地形に日本の名称をつける必要があるため。
このような日本の動きに韓国政府は強く反発し、宋統一安保政策室長は日本の調査船を拿捕することも示唆した。
韓国がここまで強硬姿勢を見せるのは、靖国、教科書問題と連動した歴史認識問題と位置づけているからだ。
日本政府はドイツの会議で「韓国が名称提案をしなければ調査を中止する」と申し入れたが、韓国が応じなければ20日より調査を開始するとしている。
韓国には冷静な対応を求めている。
日本政府筋の話しでは、「韓国では5月31日に統一地方選挙があるので、盧武鉉大統領が反日ムードをあおって支持率を上げる考えがある」と反発する声もある。
[コメント]昨日、もし海上自衛隊と韓国海軍が竹島問題で武力衝突したら、どちらが有利かという様な質問メールが4通きた。しかしあまりにも非現実的な質問なので”ご勘弁”してもらうことにした。
しかしこの段階で、これから起きうることは推測できる。
まず韓国政府はドイツ会議で名称問題を取り下げるとは絶対に言わない。
言えない。
それこそ盧武鉉大統領の命取りになるからだ。
だから海保の調査船は竹島付近の調査海域に入る。
そこで韓国の警備艇が出てくる。
むろん海保の調査船を拿捕するなどできないから、何度か警告して、海上で調査を妨害する行動に出る。
航路の前方に出て進路を妨害したり、船首の直前を横切ったり危険行為をする。
ここまでは日本政府も読んでいる。
そこで日本政府は韓国に対話のシグナルを送って、日本が平和的に解決したいことを国際的にアピールする。
それでも韓国側の妨害が止まらなかったら、海保の調査船は調査を打ち切って日本に引き返すことになる。
これも予定通りである。
韓国では韓国警備艇の実力で日本の調査船を追い返したと喜ぶだろう。
しかしこの勝負は明らかに日本の勝ちである。
日本はあえて無用な争いを避けるために引いたのであって、韓国が6月にドイツの会議で名称を提案しても”棚上げ”にされることになる。
今回の騒動でこの海域の領有権をめぐり日韓が対立していることがわかれば、ここをグレーゾーンとして地名名称は慎重に処理されることになる。
これが国際ルールなのである。
だから日本人は海保の調査船に韓国の警備艇が妨害してもカッカしないで頂きたい。
それこそが日本側の作戦なのである。
挑発は仕掛けるより、乗る方が悪いのである。
挑発とはこちらが希望する場所や時間に、敵をおびき出し、こちらに有利な戦いをするために仕掛けるものである。
だから海保が調査船に拳銃1丁も持たないで出港させたことに意味がある。
境港に待機している高速巡視船「あそ」は韓国の警備艇を攻撃するためではない。
なんとかして日本と韓国を戦わせたいと思う北朝鮮の武装工作船を介入させないためである。
もう勝負は着いているのだ。
韓国は花をとり、日本は実をもらう。
もう韓国では”日本の植民地問題”を政治利用できる時間は限られてきた。
政治は後ろ向きよりも、前に進むことを国民が求めるからだ。
このことを踏まえて日韓はこの領土問題を解決して欲しい。
現在進行形の中国の胡錦涛主席の訪米を見ると、アメリカでの中国脅威論を吹き飛ばすパフォーマンスを演じている。
[ここまで]
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こういう段取りだったとは!
つまり、韓国側も日本側も最初から「国際ルール」を知った上でのパフォーマンスだったと言う事ですね。
こりゃ右や左のダンナ様方、みんな騙されたようですね。