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http://www.cnn.co.jp/world/CNN200604220023.html から転載。
2006.04.22
Web posted at: 18:29 JST
- CNN/AP/REUTERS
カトマンズ――ギャネンドラ国王の強権政治に反発する主要政党、支持者らの抗議デモ、ストライキが続くネパール情勢で、同国王は21日、テレビ演説し、憲法の規定に基づき、行政権を国民に戻す、と述べた。7政党が新内閣へ向け、新しい首相を選ぶよう求めた。選挙を実施する意向も表明した。
ただ、主要7政党は22日、今後の対応策を協議、国王の提案を拒否し、抗議行動を続行させることを決めた。ロイター通信が伝えた。首都カトマンズでは同日朝、数万人規模のデモ隊が同市中心部へ行進する構えを見せており、目撃者によると、治安部隊が規制を始めた。
王宮前を固める警官隊が、デモ隊の接近に発砲、催涙弾も発射した。少なくとも8人が負傷した。ロイター通信は、実弾を発射した、と伝えている。政府は、外出禁止令での違反者には発砲すると警告している。
デモ参加者がさらに膨らむのは必至となっている。既に20万人に達したとの情報もある。政府はまた、カトマンズに22日正午から午後8時までの外出禁止令を発表した。
国王は演説の中で、新政権樹立まで、自ら率いる現内閣を存続させるとも語った。デモが3週目に入り、国王退位などを求める声が広がる中で、立憲君主制のもとでの民主主義を保障し、王室の存続を図る狙いがあるとみられる。政党側は、国王の権限規制などを盛り込んだ新憲法制定のための議会選挙以外は受け入れない、との方針も示している
カトマンズの郊外で22日起きたデモでは、参加者が国王の演説を「インチキ」などと非難。タイヤなどを燃やし、通りを封鎖する動きを見せている。
主要政党は今月6日以来、デモなどを全土で実施している。20日には最大20万人の市民らがカトマンズの周回道路に結集、国王退位などのスローガンを叫んだ。警官隊との衝突も一部あった。王制打倒の武装闘争を続けるネパール共産党毛沢東主義派もこれに同調、軍施設などを襲っている。
一連のデモではこれまで、少なくとも14人が死亡している。
ネパールの政情混乱を受け、政治、経済的に関係が深いインドは首相特使を派遣するなどして調停を開始。テロ対策などで助言する米国も、国王に妥協を求める姿勢を示していた。