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緊迫化する竹島問題  -太田述正コラム- (2006.4.20)
http://www.asyura2.com/0601/asia4/msg/113.html
投稿者 愛国心を主張する者ほど売国奴 日時 2006 年 4 月 21 日 02:25:34: tTp1/cyvuKUmU
 

(回答先: 韓国人は独島のためすべてのものを失うでしょう -韓国人の叫びから世界が学ぶべき事- 投稿者 愛国心を主張する者ほど売国奴 日時 2006 年 4 月 20 日 21:25:45)

太田述正コラム#1194(2006.4.20)
<緊迫化する竹島問題(その1)>
1 始めに

 日韓両国が領有権を主張する竹島(韓国名・独島)周辺を含む排他的経済
水域(EEZ)・・竹島の北方から若狭湾沖、能登半島の西方を結ぶ長方形の海
域・・で海上保安庁が海洋調査を予定していることに韓国政府が強く反発し
ている問題を取り上げます。
 なお、本シリーズで、竹島の領有権問題そのものの中身に触れるつもりは
ないことを最初にお断りしておきます。

2 対立の構図

 日本政府は、上記海域について、その一部では約30年前に測量を行ったも
のの、戦後一度も測量を実施していない部分もあるところ、6月21〜23日に
ドイツで海底地形の名称に関する国際会議が予定されていて韓国側が海底地
形に独自の名称をつける動きがあることから、それに対抗する形で最新のデ
ータに基づいて新たな海図を作製することとし、そのため、今回測量を行お
うとしているものです。
 日本政府は、国連海洋法条約(注1)上、たとえ韓国(他国)が排他的経済
水域と主張している海域であっても、他国への事前説明なく海洋調査ができ
るとの考えであり、20日にも測量船2隻を現場海域に派遣する予定でした
が、天候不順のため、この両船は鳥取県の境港沖合に停泊して様子を見てい
ます。

 (注1)私は1981年、国際連合海洋法会議日本政府代表代理として、海洋法
    条約を策定するためのジュネーブの会議に出席したことがある。
 
 これに対し韓国では、韓国国会は19日、「独島(竹島)近海の水路測量計
画の即時中断」を求めるとともに、「日本政府による独島領有権主張の内容
を高校歴史教科書に載せようとする企て」にも反対し、韓国政府に「日本の
挑発を阻止する実質的で強力な対策」を促す決議を本会議出席241人(定数
299)の満場一致で採択する等、朝野を挙げて強く反発しています。
 (以上、http://www.asahi.com/politics/update/0419/006.html、及び
http://www.asahi.com/politics/update/0420/002.html(どちらも4月20日
アクセス)による。)

3 朝鮮日報の論調

 では、いつも私がフォローしている朝鮮日報は、本件についてどのような
論調を展開しているでしょうか。
 最も印象的なのは、同紙日本語電子版では、20日早朝、まだ紙面の日付が
19日のままでしたが、本件に関する記事が筆頭記事ですらなかったことであ
り(注2)、また、同じく前日付けの英語電子版では、本件が筆頭記事ではあ
ったものの、これがひとひねりきかせた含蓄のある内容の論説(社説)であ
ったことです。

 (注2)筆頭記事は、トヨタが今年の年末に発売を予定しているレクサス
    LS460をめぐり、この車が世界の最高級自動車市場の勢力図を変える
    かもしれないという見方が出ていて、ベンツ、BMW、アウディなどの
    世界高級自動車メーカーが戦々恐々としている、という記事だった
    (http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/04/19/
    20060419000036.html。4月20日アクセス)。

 これが、いかに「ひとひねりした」「含蓄のある」論説かについて、まず
ご説明しましょう。
 「日本の調査船の問題水域に対する測量活動を徹底して阻止しなければな
らない。」とか「韓国政府がまっとうな対応ができないのであれば、国民が
代わりに立ち向かうほかない。国民一人一人が独島を守りきろうとする決然
とした意思の下、次の行動を準備するときだ。」というあたりは額面通りに
受け取るべきではなく、避雷針に過ぎません。
 この論説の真意は、「しかし日本との戦いは海上で繰り広げられるだけで
はない。国際社会という舞台でも同時に進行する戦略と戦術を要する戦いで
もある。日本の調査船は国際海洋法の漁船と同じような民間の船舶ではな
く、政府の船舶に分類される。海洋法では政府船舶は領海内でも拿捕できな
いとされている。したがって、海洋警察が日本の船舶を拿捕する場合、日本
は直ちにこの問題を海洋法裁判所に持ち込むだろう。そうなると独島とその
周辺海域は国際社会において紛争地域として浮上し、拿捕行為に対する判決
結果も日本に有利になる可能性が高い。日本の挑発戦術はこのようなシナリ
オを基にしている。」という、本件での韓国政府の軽挙妄動への警告と、
「韓国政府は、日本政府が1978年に今回測量活動を行う水域に日本の名称を
<つけて>国際機構に登録した後、27年間放置してきた。日本が独島に黒い
手をしのび寄せていることは、大統領の言葉のように「静かな外交」のせい
ではない。それは国家と国民と国土を防衛する本来の使命を忘却したまま自
主外交という時代錯誤なスローガンの下、誤った方向へとさまよい続けたせ
いだ。」という、本件を借りた、ノ・ムヒョン政権の(対北朝鮮・対米・対
日)政策そのものの批判にあるのです。
 (以上、http://english.chosun.com/w21data/html/news/200604/20060419
0025.html、及びこれと同じ内容のhttp://japanese.chosun.com/site/data/
html_dir/2006/04/20/20060420000002.html(どちらも4月20日アクセス)に
よる。)
 本件に関するすべての記事に、このような社としての姿勢が貫かれていま
す。
 20日付のもう一つの記事は、「盧大統領は<18日、>「(独島問題を扱って
きた静かな外交という)対応路線をずっと維持していくのかも決めなければな
らない時点に至ったようだ」と述べた。・・盧大統領はこれまで独島問題で
は‘静かな外交’を行ってきたが、対日外交では常に強攻策をとってきた。
<こ>の発言もそうした脈絡で理解できる。<しかし、>去年初めから始ま
った盧大統領の相次ぐ強攻<策は>日本に通用していない<ばかりか、>日
本の中で・・韓国政府に対する不満がたまって<しまった。だから、独島問
題で強硬策に切り替えて、実効性があるとも思えない。それに第一、この独
島問題に関する>盧大統領の発言に<韓国の>外交官らは当惑した表情を見
せている。独島問題を国際紛争化しようとする日本の意図に巻き込まれない
ようにしながら、韓国の断固たる態度を見示せる‘静かではない外交’とい
う妙案はなかなか見出せない・・。<それもそのはずであり、>国際的に<
見て>実効的領有権を持つ国が騒ぎ立てるのは珍しい<からだ>」とノ政権
の対日政策を過激なまでに嘲笑しています(http://japanese.chosun.com/
site/data/html_dir/2006/04/20/20060420000019.html、及びその続きのhttp
://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/04/20/20060420000020.h
tml(4月20日アクセス))。
 そして同日付の更にもう一つの記事は、本件について、安倍官房長官が陣
頭指揮をとっているとし、この安倍官房長官が日本の次期首相に就任するこ
とはほぼ間違いないこと、拉致問題で強硬姿勢をとったことが契機となって
彼が首相候補として急浮上したこと、を指摘し、安倍時代が来たら韓日関係
はさらに難しくなる、との観測を伝えています(http://japanese.chosun.
com/site/data/html_dir/2006/04/20/20060420000030.html、及びその続きの
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/04/20/200604200000
31.html(4月20日アクセス)。この記事は、ノ政権の対日政策を何とかしな
いと大変なことになる、という警告を発しているのです。


2006年4月20日
太田述正コラム#1195(2006.4.20)
<緊迫化する竹島問題(その2)>
――――――――――――――――――――――――――――――――――
<最新情勢>
 本件で日本政府は、谷内正太郎外務事務次官を21日に韓国に派遣する方針
を固め、潘基文外交通商相らと会談する方向で調整を進めています。これ
は、外交交渉を通じて円満解決を目指すためで、交渉継続中は海上保安庁測
量船による調査は見合わせる方針であるということですが、韓国政府がどう
対応するか注目されます(http://www.sankei.co.jp/news/060420/sei086.
htm。4月20日アクセス)。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 朝日新聞は、「20日付の韓国主要紙は、日本の測量船の詳しい動きを伝え
ながら「今日、独島近海で衝突可能性」(東亜日報)、「日本、一線を越え
るか」(朝鮮日報)などと1面で大きく報じた。 社説では「日本の野望をく
じく戦略に、すきがあってはならない」(朝鮮日報)などと、依然、日本の
調査を断固阻止するという主張が目立つが、韓国日報は「日本は無理な調査
を放棄しなければならないが、私たちも冷静に対応する必要がある」と呼び
かけた。 」と報じました(http://www.asahi.com/international/update/
0420/005.html。4月20日アクセス)が、朝鮮日報に関する限り、これは誤報
に近い、と思います。
 この記事を書いた記者は、春秋の筆法なるものをご存じないのでしょう。
 私は、防衛白書の編纂に二度も携わり、制約だらけの中で、何とか「真
実」を眼力のある読者に伝えたい、と四苦八苦した経験を重ねたおかげで、
反日ムードが蔓延する韓国において、読者減を回避するために反日的迷彩を
施さざるをえない紙面の奥に潜む朝鮮日報の親日的ホンネを摘出・解読する
ことができる、と思っているのですが、いかがでしょうか。
 親日的な朝鮮日報の姿勢が一貫していることをお分かりいただくために、
もう少し続けましょう。
 19日付の朝鮮日報日本語電子版のある記事(http://japanese.chosun.com/
site/data/html_dir/2006/04/19/20060419000028.html。4月20日アクセス)
は、「ソウル大名誉教授のイ・ギソク東海研究会会長は「IHO<(国際水路機
構)>の資料を見ると、日本は対馬盆地という名前だけ登録しただけで、具
体的な地形観測資料を提示できないでいる。韓国は精密な探査資料を持って
いるだけに、対馬盆地を鬱陵盆地に変えるべきだという主張を積極的に展開
して行かなければならない」と話している。」を避雷針としつつ、「日本が
先占(先に取得)した「対馬盆地」「俊鷹堆」の地名2つをそれぞれ韓国の名
称の「鬱陵盆地」「異斯夫海山」に帰る<(ママ)>ことは容易でない、と
海洋部関係者は18日話している。韓国政府が27年間も何ら異議を申し立てな
かったことを、今になって国際社会に納得させるのは並大抵のことではない
という指摘だ。ほとんど不可能だという専門家もいる。海洋部関係者も「海
底地名の場合、既得権を認めるべきというムードがあるのは事実」と話す。
政府はこうした面を考慮し、最悪の場合を念頭に置いた戦略的方策を用意し
ている、とある関係者は述べている。」という真意を打ち出しています。
 毎日新聞電子版では、19日にこの記事の全文を転載しており(http://www.
mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/korea/news/20060419org00m030053000c.
html。4月19日アクセス)、転載の趣旨は書いてありませんが、毎日には、
春秋の筆法が理解できる記者がいた、と思いたいところですね。
 このほか、今後起こりうるシナリオを列挙した記事(http://japanese.
chosun.com/site/data/html_dir/2006/04/19/20060419000026.html。4月20
日アクセス)の中で、「日本は「政府船舶<たる測量船>を捜索・拿捕する
ことはありえない」と考えている。専門家の間でも「外国政府の船舶を拿捕
することは戦争行為と全く同じ」との見解を示す人もいる。」」と韓国政府
に慎重な対応を求めたこと、また、掲載漫画(http://japanese.chosun.com/
site/data/html_dir/2006/04/19/20060419000030.html。4月20日アクセス)
の解説部分で、「戸籍泥棒日本: 日本政府、1978年に鬱陵盆地を対馬盆地
と登録――国際水路機構(IHO)の前で座り込みを行う盧武鉉(ノ・ムヒョン)
大統領 ――「独島(日本名竹島)は韓国の領土♪ 鬱陵盆地も韓国の海
♪」 ――登録証を持った日本人らしき人 ――「いくら歌ってみたところ
で…」」と韓国政府のこれまでの対応を批判するとともに、今回の件では、
韓国側が分が悪いことを指摘したこと、に感銘を受けました。

http://www.ohtan.net/column/200604/20060420.html
http://ohtan.txt-nifty.com/column/


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【私のコメント】
 私は一億円やると言われても韓国に行きたくない位韓国が大嫌いな人間ですが、反日世論を政府高官が扇動し国民の大多数がそれに熱狂する中で、身の危険を顧みずに真実を国民に伝えようとしている一部の韓国人には一億円あげてもいいと思うぐらい同情し感動している人間でもあります。(これは思っているだけですから、韓国の人は私に金を請求するのは止めて下さいね)

 韓国の外務省の外交官や、欧米滞在経験の長いマスコミの記者などは真実を理解しているでしょうから、愚かな国民・圧力団体や政府高官と真実の板挟みで苦労している事でしょう。外交に関連する職務では日常茶飯事なのかもしれませんが。

 これから日本の周囲で起きることについては、各国の思惑とか陰謀とかもあるでしょうから正直言ってよくわかりません。個人的には南北朝鮮に加えて中国・ロシア・米国・台湾あたりの動向と、日本の核戦略が重要な変数になるかと思います。これでは変数が7つもある方程式になって無数の解が出てきそうです。まあ、裏ではシナリオが出来てるのかもしれませんが。

 それにしても「JJの予知夢」が気になります。2007年頃に起きるはずだった日本と北朝鮮の武力衝突がこれから起きるのでしょうか?それとも今年は日本と韓国の武力衝突??
http://www.asyura2.com/0510/bd42/msg/700.html

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