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トルコ50万人が総理退陣闘争...2人死亡、1000人負傷
公園開発反対運動、全国に拡散...939人連行
http://www.labornetjp.org/worldnews/korea/intl/1370258530689Staff
チョン・ウニ記者 2013.06.02 20:25
トルコで2日間、保守政府の退陣を要求する激しい大衆デモが起き、執権10年のエルドアン総理最大の政治的危機につながっている。エルドアン総理は過剰鎮圧の誤りを認めたが、デモ隊は抵抗運動を続ける方針だ。
5月31日と6月1日の2日間、トルコのイスタンブールにあるタクシム広場で50万人がエルドアン総理の退陣を要求して激烈なデモを行った。彼らは「われわれはここにいる。総理はどこにいるのか?」、「総理退陣」のシュプレヒコールをあげて集会を進めた。イスタンブールをはじめ全国48の都市で90余りのデモが起き、939人が連行された。連行された人の多くは釈放された後、また連行された。
警察はデモ隊に対して放水銃と催涙弾を投入、鎮圧し、デモ隊は石を投げて対抗した。路上で弾倉と弾皮が発見されたことで、実弾使用の疑いも提起されている。アムネスティによれば2人が死亡し、1000人以上が怪我をしたと 2日、BBCが報道した。死亡者に対するトルコ政府の公式な立場は伝えられていない。これ以外に6人が催涙弾の直撃を受け、視力を失ったという。
警察の暴力鎮圧により重傷を負った市民の写真と血痕、血液が飛び散っている写真も伝えられた。
デモは当初、タクシム広場のゲジ公園にショッピングセンターを建設する計画に反対したことから始まり、エルドアン総理退陣闘争に拡大、全国に広がった。アンカラでは多くの人が議会と総理官邸を囲んでデモを行った。
デモが全国に広がると、エルドアン総理は過剰鎮圧の誤りを認め、内務部は「不適切な措置」について調査を行うと明らかにした。
政権退陣運動の火種になったゲジ公園再開発反対闘争
この数年、特に最近数か月間、エルドアン総理は独裁的な措置によりトルコ人の屈従を強要してきた。このような状況で、ゲジ公園再開発反対闘争は、これまで抑えられてきた人々の怒りを爆発させたと評価されている。
「オキュパイ・ゲジ」に代表されるゲジ公園開発反対運動は、5月27日に本格的に始まった。彼らは27日、ゲジ公園で平和な連座デモを行い、公園内の600本の木を抜こうとしていた作業員の進入を防いだ。以後、警察が催涙弾と放水銃を投入して解散を試みたため、デモ隊の激烈な反発を呼んだ。
エルドアン総理は毎日、昼夜を問わずゲジ公園に警察を投入して弾圧したが、翌日はさらに多くの人々がタクシム広場に押し寄せた。
デモ現場を伝えた2日の〈ロアマグ〉(roarmag.org)によれば、「オキュパイ・ゲジ」は多様な集団で構成されている。左派、民族主義者、自由主義者、ケマル主義者、中産層、労働者、宗教家、無神論者、ゲイ、レズビアンとトランスジェンダー、そしてサッカーファンなど多様だが、彼らはエルドアン独裁に反対して団結している。核心中央組織はないがデモ隊は強い連帯を見せている。
こうしたゲジ公園での闘争は、これまでエルドアン保守政府の弾圧で抑えられてきた民衆の起爆剤になったと評価されている。
これまでトルコのエルドアン政権は、新自由主義と保守的なイスラム主義の下で国家保安法による労働者弾圧、女性再生産権の抑圧、メーデーデモ隊鎮圧、アルコール禁止、大学弾圧、人権抑圧、言論自由統制を強要し、怒りを拡散させたと評価される。国境のない記者団が発行した2012年の報告書によれば、トルコは「世界で最も多くのジャーナリストが投獄された国」だという。
〈ロアマグ〉は現在の状況について「警察の残忍な鎮圧にもかかわらず、市民は恐れることなく街頭を占拠した。デモ隊は団結し、歴史的な状況に変えている」とし「デモ隊が闘争を続けているだけでなく、既成の政党を越え、本当の民衆運動のための希望を表現している」と伝える。
タクシム広場は、警察が撤収した後、静寂が流れている。デモは2日午前(現地時間)行われていないが、午後から行われる計画だ。
オキュパイ・ゲジピックス (occupygezipics.tumblr.com)に現在のデモ関連の状況が記録されている。
翻訳/文責:安田(ゆ)
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