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首相FBで「ヘイトスピーチ増えている」 民主・鈴木議員がコメント欄に苦言
2013年5月7日の参院予算委員会で、民主党の鈴木寛参院議員(元文科副大臣)が、安倍晋三首相が力を入れているフェイスブックのコメント欄について、「ヘイトスピーチ的書き込みが、かなり増えている」と苦言を呈する一幕があった。安倍首相のフェイスブックのコメントが国会質疑で話題になるのは異例。
「外国人も総理のFBをよく見ると思う」
鈴木議員は、ネット上で近隣諸国に対する誹謗中傷を繰り返す、いわゆる「ヘイトスピーチ」が2013年に入ってから急増していることを指摘。ヘイトスピーチは2020年東京五輪の招致活動にも影響を与えるとして懸念を表明した。その上で、
「総理のファイスブックでヘイトスピーチ的書き込みが、かなり増えている」
「我々日本人はオバマ大統領のフェイスブックをよく見る。おそらく外国人も総理のフェイスブックを、日本の顔ですから、よく見られると思う」
とフェイスブックにも言及。「こうした動きを収束できるのは総理しかいない」として、ヘイトスピーチの書き込みを自制するように呼びかけるべきだと主張した。
これに対して安倍首相は、
「それ(ヘイトスピーチ)をいさめる書き込みもあるのも事実」
「基本的に(コメントを)削除している訳ではなく、私自身に対する誹謗中傷も随分書き込まれている」
としながらも、
「日本の国旗が、ある国で焼かれようとも、我々はその国の国旗を焼くべきではないし、その国のリーダーの写真を辱めるべきではない」
「他国、他国の人々を誹謗中傷することによって、まるで我々が優れているという認識を持っているのは全く間違いで、結果として自分たちを辱めていることにもなる」
とヘイトスピーチを批判。
鈴木事務所には苦情電話10件
「そういうエスカレーション(拍車がかかること)を止めるべきだとコメントしていきたい」
と、コメント欄で何らかの対応を行う方針を明言した。
国会質問後には、鈴木事務所に対して
「『へイトスピーチをやめろ』というが、韓国も日本に対して同様のことをやっている。向こう(韓国)に対して怒っているだけだ」
といった苦情の電話が10件程度寄せられたという。