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(2013年1月22日 読売新聞)
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=71504
健康や仕事、金銭の悩みなど昨年、社会福祉法人「栃木いのちの電話」に寄せられた相談が1万9860件(昨年1万8465件)で、過去最多を更新したことがわかった。
このうち、自殺をほのめかす「自殺志向」も2207件(同2035件)で最多だった。例年主原因となる心身の病気がさらに多く、東日本大震災や、震災を原因とする家族問題やうつなども相次いだ。大橋房子事務局長は「家族の問題や生き方に悩む人が増加傾向にある」と話している。
同法人は1999年から内訳の統計を取っている。今回から、詳しい背景を探るなどの目的で項目を細分化。単に「家庭」としていた項目を、子育て、介護などと分類した。
自殺志向の内容別で一番多かったのは、うつや統合失調症など精神疾患に関するもので、計772件に上った。自身の生き方や孤独感などが698件、家族への不満や介護などが186件と続いた。状態別では、「今から死にます」などと自殺を予告するものが43件、「手首を切った」などと実行中であることを伝えるものが8件だった。
震災など災害に関する相談は22件だった。県内や東北3県などから「この先どうしたらいいか」「狭い仮設住宅で暮らすのがつらい」といった相談が寄せられた。地震があった日に相談が急増する傾向があるという。
同法人では2回線で24時間365日相談を受け付けている。平均20〜30分の通話が多いという。大橋事務局長は「震災のあった2011年より、昨年の方が相談が多かった。衣食住が落ち着いた後、改めて不安を感じる人が増えたのでは」と分析し、「アドバイスはせず、相談者に寄り添って、つらいことをどう受け入れるか一緒に考えている。1人で抱え込まず相談を」と呼びかけている。電話は(028・643・7830)。