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1月21日 17時46分 NHK
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130121/k10014948791000.html
白血病の男性患者が治療によって子どもが作れなくなる前に、精子を凍結保存する費用を支援しようと、NPOなどが基金を設立しました。
この基金は、白血病の患者を支援しているNPO「全国骨髄バンク推進連絡協議会」と外資系の金融機関が作ったものです。
白血病の治療では、骨髄移植のほかに、がん細胞を集中的に減らす抗がん剤が開発されてから、症状が改善する患者が大幅に増えていて、治療が一段落したあと、冷凍保存した精子で子どもを作る男性患者も増えています。
しかし、白血病の治療自体にも多額の費用がかかるほか、精子の採取と保存には年間数万円かかるため、患者の中には精子の保存をためらう人もいるということです。このため基金では骨髄移植をする予定の45歳以下の男性患者を対象に、精子の保存をする場合に20万円を上限に支援することにしています。
また、高額の費用がかかる抗がん剤治療を長期間続ける患者に対しても、所得に応じて年間30万円を上限に支援するということです。NPOは、「将来を見据えて精子を保存することは厳しい治療に希望を持って立ち向かう原動力にもなる。今後は寄付も募って多くの患者が利用できるようにしたい」と話しています。