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(回答先: 『野球狂の詩』(1977・日活) (にしかわたくの「こんな映画に誰がした?」) 投稿者 ドキッ!プロ奴隷だらけの水泳大会 日時 2010 年 12 月 17 日 19:52:26)
http://danzai449.blog19.fc2.com/blog-entry-368.html
昭和52年3月19日公開の日活映画。
水島新司原作の同名漫画を実写化したもの。
監督 加藤彰;実は大層物静からしい。
原作 水島新司 ;おぼっちゃまこと水島新太郎の実父にも当たる。
音楽 高田信
脚本 大工原正泰 、熊谷禄郎
キャスト(役名)は以下の通り。
木之内みどり(水原勇気);後の竹中直人夫人。これだけしか主演作品がないという。
因みに、木内みどりとは全くの別人。間違えたのは筆者だけのようである。
小池 朝雄(岩田鉄五郎);どういうわけかコテコテの関西弁である。その黒っぽい顔立ちといい、「赤い疑惑」#11にて登場したときの怪しげな薬のセールスマンに似たイメージとなっている。
桑山 正一(五利一平)
高岡 健二(帯刀)
藤岡 重慶(松川オーナー)
谷 啓 (尻間スカウトマン)
犬塚 弘 (水原勝利)
高田 敏江(水原愛子)
丹古母鬼馬二(力動玄馬)
木戸徹 (日の本盛)
高橋明 (虎谷)
高岡健二 (帯刀)
笠井一彦 (甚久寿)
田畑善彦 (金太郎)
山田真佐江 (塁子)
山科ゆり (信子)
足立登美子 (三枝麻美)
千うらら (金剛)
豊田泰光 (豊田監督)
辻佳紀 (辻コーチ)
森徹 (玉島大介)
日吉としやす (沢村慶司郎)
石井富子 (初子)
高木均 (犬神(総裁))
鶴岡修 (山井記者)
江藤慎一 (解説者)
島村謙次 (ドラフト司会者)
野村 克也;当時は南海ホークスの選手であったか。
「協力:南海ホークス」というのが、この映画の笑わせ所、もとい、泣かせ所である。
ノムさんは、本人のいでたちのまま登場し、勇気と対決するのだが。。。
藤田学 (南海ホークス)
水島 新司
→怪しげな解説者として登場。役名は、本名そのままのようである。
大雑把に言えば、「ヒロイン!なにわボンバーズ」に日活アクションの要素が混ざった感じの出来に仕上がっている。
とにかくキャラありきの作風と言えよう。
ストーリーのテンポなど、「上を向いて歩こう」に通ずるものが感じられる。
音楽は、如何にも日活アクションを思わせるホーン・セクション。
これ自体は良い。
もう少し肝心の野球アクションに精を出していたらもっと注目を集めていたのではなかろうか。
キャストなど、何気に豪華な面子に囲まれている。
よく批難せられているように、天才野球少女という感じがしない。
試合も、一回限りで終わらせてしまう大胆さ。
どうやら、一回の魔球にて決めてしまうという設定を意識しているようだが、単に趣味の草野球をみせられているような感じで魔球も糞も無い。
木之内みどりの唯一の主演作ということで何とか評価を受けている感じである。
その木之内であるが、筆者に言わせると、どうも無駄に大人びた感じがあり、野球少女というには無理がありやしまいか。
大人の女性に高校生の衣装を着せたかのような印象になっており、世間が言うほどにマッチングしたキャスティングとは思えない。
思えば、原作の勇気自身、かなり大人びた感じではあり、それを思うと木之内みどりは見事なるキャスティングなのやもしれない。
木之内を初めとし、小池朝雄もまったく野球ができておらず、普通にキャッチの練習をするときの投げ方である。ノムさんですらまともな野球を見せていなかった。
どうりで南海球団は早くにつぶれたわけである。
兎にも角にも子供向け。
観始めた当初は良いが、見終わった後、途方もない虚しさが漂い、後味が凄まじく悪いと言う素人映画のはしりみたいなもの。
本当にストーリー展開がどうでもよくなる。
0.9点。