小沢幹事長側の関係先を一斉捜索 民主党・小沢一郎幹事長の資金管理団体による土地購入をめぐる問題で、東京地検特捜部は小沢幹事長の資金管理団体「陸山会」や、大手ゼネコンなどへの家宅捜索を一斉に始めました。 13日、名古屋入りした民主党の小沢幹事長。午前には散髪したとあって幾分すっきりとした印象ですが、身も心もさっぱりとは、まだまだいかないようです。 東京地検特捜部は13日、小沢氏の資金管理団体、「陸山会」を初めとする関係先を一斉に家宅捜索しました。 捜索は、小沢氏の元秘書である石川知裕議員の事務所や大手ゼネコン、鹿島本社にまで及びました。小沢氏をめぐる、2つの政治とカネの問題で大きな動きがあった13日。小沢氏の資金管理団体が2004年に購入した都内の土地、この購入資金をめぐる疑惑でキーマンとなっているのが当時の小沢氏の秘書で事務担当だった石川知裕議員です。 12日、地元・北海道では・・・ 「(Q.再聴取が近い中で今の率直な心構えは?)日取りについては弁護士にお任せしています。(石川さん頑張れよ!)はい、特段何か感想はありません」」(小沢幹事長の元秘書・石川知裕衆院議員) 支援者から励まされた石川議員。13日、東京地検特捜部の事情聴取が再び行われました。前回の聴取では、「購入した土地について小沢氏から受け取った4億円をもとに支払った」などと話したとされますが、果たして、何が語られたのでしょうか。 13日夕方、民主党・小沢幹事長の資金管理団体の土地購入をめぐる問題で、東京地検特捜部は、石川議員の事務所やゼネコン数社など関係先を一斉捜索しました。 「今の段階で個別のことについて、私がいろいろと申し上げることは、差し控えるべきであろうというふうに思っております」(民主党・小沢一郎幹事長) 12日、この問題についての説明を避けた小沢氏。特捜部が小沢氏へ任意聴取を要請したのは今月5日。それから、およそ1週間、事態は大きく動きました。 13日、民主党愛知県連のパーティーに出席するため名古屋に入った小沢氏。関係先の家宅捜索を受けた後も無言を貫きました。 小沢氏にまつわる、もう1つの政治とカネの問題。西松建設の違法献金事件では、政治資金規正法違反の罪に問われている小沢氏の公設第一秘書、大久保隆規被告の2度目の公判が行われました。裁判では、西松建設の元幹部が寄付の金額は西松建設元社長に相談して承諾を得ていたなどと証言。ダミーの政治団体を使った西松建設からの違法な企業献金だったと話しました。 12月の初公判で大久保被告は、「検察は西松からの献金だと主張しますが、あくまで政治団体からの献金としか思いませんでした」と、起訴内容を否認しています。 しかし、これに異を唱える人物がいます。 「(Q.石川氏は企業からの献金と知っていた?)石川氏は窓口でやっていたので、十分認識していたと思います」(石川議員の元私設秘書・金沢敬氏) おととし9月から1年間、石川議員の私設秘書をしていた金沢氏。かつて小沢氏の秘書をしていた石川議員は、献金の違法性を知っていたと主張します。 「(石川氏らと)ワンボックスカーに乗りこんだ時『あれですよまずい資料は』と、『これ全部隠せたのは良かった。出ていれば小沢先生含めて全員逮捕ですから』『それだけは非常に良かった』という話を車中でした」(金沢敬氏) 金沢氏は、東京地検特捜部が去年3月、小沢氏の資金管理団体への強制捜査に踏み切る前、石川議員が多くの重要書類を隠したと言うのです。 「小沢氏から石川氏に電話があって、『何かまずいものがあったら隠しておけよ、もしかしたら家宅捜索が入るかもしれない』と、陸山会の事務所に行って石川氏を手伝って、隠すものがあったら隠してくれという指示があった」(金沢敬氏) 金沢氏の発言に、石川議員の事務所は「そういう事実はございません」とコメントしています。 野党である自民党は、国会で徹底的に追及する構えを見せています。 「鳩山首相も小沢幹事長も説明責任を果たしていない。徹底的に追及していかなければならない」(自民党・大島理森幹事長) 民主党内でも受け止めは様々です。 「楽観視してますよ。よくわからない4億はそのままよくわからない4億円になるんじゃないの」(民主党中堅議員) 一方で、慎重な声も上がっています。 「はじめは『動じてないな』と思ってたけど、間違いなく影響してるよ」(民主党執行部) 大きく動いた東京地検特捜部に対し、小沢氏はどういった対応を見せるのでしょうか。(13日18:50)
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