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(回答先: プライベート・バンカーと会う方法 “既に口座を開いた偉そうな特権階級であろうがB層だろうが『別に誰でも』会えます” 投稿者 横路美菜 日時 2005 年 11 月 20 日 02:49:18)
続きです。
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仲介料について
ところで、インターネット上には、プライベート・バンクのエージェントとおぼしき業者のサイトも見受けられますが、多くはコンサルタント料、年会費、仲介料などの名目で相当額の手数料を取っています。しかし、もし彼らが本当にエージェントであるとすれば銀行からの報酬がありますから、顧客から別に手数料を徴収する必要はないはずです。
エージェントの報酬はわずかですが、だからと言って銀行と顧客の双方から二重に手数料を取ることが正当であるとも思えません。
ですから、「プライベート・バンクを有料で紹介する」という業者には注意が必要でしょう。
身元を明かす
さて、プライベート・バンクのエージェントにメールや電話で連絡する場合は、必ず「住所」「氏名」「電話番号」を告知して下さい。
様々の理由から、スイスのプライベート・バンクとの連絡を望む者は多く、中には良からぬ目論見を抱いている者もあります。その目星を付けるのがエージェントの仕事なのですが、まず疑われるのが「住所」「氏名」「電話番号」の無い問い合わせです。身元を明かすことを憚る理由が何かあるのではないかと勘ぐられてしまうのです。
スイス銀行の業務に関する質問
また、エージェントは銀行のセールスマンではなく、銀行とは別企業ですから、銀行業務や具体的な金融商品の詳細については銀行に直接質問された方がいいでしょう(内容に改変があった場合など、エージェントに伝わるのに時間がかかる場合があります)。
「住所」「氏名」「電話番号」を明かされた方には、エージェントから提携プライベート・バンクの「銀行名」「担当者名」「担当者の連絡先」が伝えられますから、ご自分で問い合わせをすることができます(もちろん、銀行からの連絡を待つことも可能です)。
エージェントの紹介さえあれば、銀行の応対は丁寧です。このとき、ご自分で面談のアポイントを取ることもできます。
銀行とは電話で
ただし、銀行とのやりとりは電話で行なうのが原則です。秘密保持を極めて重視するスイスのプライベート・バンクは、顧客とメールで連絡することを好まないからです。従って、銀行からの連絡も原則として電話となります(エージェントとの連絡はメールでも結構です)。
プライベート・バンカーとの面談
口座開設に際しては、原則としてプライベート・バンカーとの面談が必要となります。このとき、運転免許証、健康保険証、パスポートなどの身分証をご用意下さい。
面談は、日本にある銀行の事務所でも行なわれますし、また場合によっては顧客の自宅や事務所にプライベート・バンカーが赴くこともあります。面談は日本語で行なわれますので、語学の心配は無用です。預けられるお金の性質についてプライベート・バンカーから突っ込んだ質問を受けることがありますが、正直にお答え下さい。これは、プライベート・バンカーが「資産保全の執事」としての職責を全うするために必要な情報であり、その秘密は「スイス銀行法」によって厳格に保護されています。
この面談の結果をプライベート・バンカーがスイスにある銀行の本部に伝え、簡単な審査があった後、銀行口座が開くことになります。
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口座開設に際しての注意
口座開設に際しては、プライベート・バンクと一般の銀行の違いを考慮して下さい。
すなわち、一般の銀行と異なり、プライベート・バンクに資金を預ける究極の目的は「子孫に財産を残す」ことにあります。オフショア法人の設立、財団・信託の設立といったプライベート・バンク特有の手法も、その目的のために考案されたものです。
従って、プライベート・バンクには短期的な資金の預入先として適しているとは言い難い面がありますし、プライベート・バンカーも(セールスマンではありませんから)短期的な売買の繰り返しは勧めません。スイスのプライベート・バンクでは、「投機的なもの」を避けるという伝統があります。
一旦口座が開けば、プライベート・バンカーは、「資産保全の執事」として、一生涯お客様に仕える覚悟で臨みます。プライベート・バンカーは「子孫に財産を残す」というプライベート・バンキングの目的をよく心得ており、行動の原理としています。従って、目先の利益を追うことはせず、時には苦言を呈することもあるでしょう。
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(以上)