集団とは何かということです。集団をかんがえるとき、一つには「集団の誰かは別の誰かの影響を（別の集団の誰かよりも）強く受ける」ということがあるでしょう。それは例えば、ある人が命令して動くとかですね。まあ集団の場合だったら、べつに「リーダーが付きもの」と決める必要も無いはずだが。リーダーは居ないけど不安なので、互いに周りの顔を見ながら動いている人達というのが集団かもしれないわけだよ。鳥の群れみたいなの。命令されて動く場合も含め、そういうのは互いに影響を与え合っているというか、まあ言ったら、連動している感じになるんです。もちろん皆が同じ命令で動く場合だったら連動するわけね。しかし、そんな風に連動しない場合もありますね。命令する者・される者が一対一とか。それでも‥‥命令する者の凸（能動）と、従う者の凹（受動）がぴったり合う（境めの形が同じ）ように事実上「同じ動き」をしているわけで‥‥。連動とは、だから共通しているということですね。何の集団でもいいだろうけど、クラブのメンバーでも、どこかの部族でも民族でも何か共通のものをもってるね。何が共通かって　同じ出身地かもしれないですし。そもそも、いま一緒にいること自体が共通項かもしれないし、住んでいるところ？　移動するのも、とりあえず常に連動して。まあ何となく群れているだけだと群衆かもしれないが、そういう共通性が増えてくると、バラバラの無関係じゃなく、集団みたいに見えてくるね。集団になるには、とにかく共通することだろうし、共通項が増えるほど、強い（結合の、つまり、例えば結束の強い）集団になりうるのでしょう。だけど、別に体がつながるわけでもないし、群れている皆を括弧でくくるように、ここまでが同じ集団ですよと、頭の上に帯状の雲が沸くわけでもないでしょ。ゲームのキャラやビークルの上の表示じゃないんだから。共通してるといったって、どこもくっつてやしない、バラバラの身体しか「実体」が無いでしょ。つまりそれぞれの人は個別なんだよね。さて、ところで、集団じゃなくて組織の場合だけど。ある人が命令して他の人が動くというのが、組織では固定化しているわけでしょ。固定化というのは惰性化しているともいえるかもしれないが。惰性に限らないね。それは極端な話、洗脳によって縛られているかもしれず、漠然とした恐怖のイメージによって巧妙に縛りつけられているかもしれず。皆と同じように命令をきかないといけない、決められたことをしなければ後で困るのではないかとか。そんなふうに困るのだ、ということを認めておかないと後で困るのではないか、とかですね。あるいは何かはっきりした罰則があって行動が縛られているか。「その罰則は、ときどき約束もしていない体罰なんだよね。これは要は暴力であって、それは具体的には反省させるために監禁するぞ、という形の暴力であったり、約束されている供給を急に止めるという暴力であったりして、そうなると家族の生活ができない。脱退しても行き場が無いとか、酷いときには追いかけてくるとか、そして処刑かな」ということなのでしょう。じっさい国家には入会させされていて、逃げ場が無いなら、これは常時の暴力でしょ。何もしない平時から暴力を受けているんだね。もちろん一部の人には待遇はいいし、巨大な収容施設の外に羽根を伸ばして出歩ける権利が手渡されていて‥‥とかはあるんでしょうが。とまあ、こう見てきて、いったいどこに組織という「実体」があるのか。実体だよ‥‥実体！　どこに集団という「実物」があるんだッ。共同体（生活の利害〔関係〕の絡みあい、錯綜）とかね‥‥さっさと滅却しましょう、これぐらい。

　次へ 　前へ

▲このページのＴＯＰへ　　　　　 HOME > 番外地4掲示板

★阿修羅♪　http://www.asyura2.com/ 　since 1995
　題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,ＭＬを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。