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            狭山(さやま)事件とは 帰宅途中の女子高校生 農道に埋められて
http://www.asyura2.com/05ban/ban4/msg/646.html
投稿者 国松三郎 日時 2005 年 10 月 29 日 12:26:15: Bb4pDJtIqr3Cc

            狭山(さやま)事件とは

 1963(昭和38)年5月1日、埼玉県狭山市で帰宅途中の女子高校生
が行方不明になり、同夜、20万円を要求する脅迫状が自宅に届けられまし
た。届けを受けた警察は翌日夜、身代金受け渡し場所に40人もの警察官を
張り込ませましたが、現れた犯人を取り逃がしてしまいました。5月4日、
農道に埋められていた被害者の死体が発見されました。

 その後、捜査に行き詰まった警察は、予断と偏見に基づいた見込み捜査か
ら、被差別部落の青年石川一雄さん(当時24歳)を5月23日に別件逮捕
し、1ヶ月以上にわたり留置場に拘留して取り調べ、「自白」を強要しまし
た。石川さんは取り調べのあいだ一貫して無実を訴え続けました。しかし、
警察官の「どうしても認めないのなら、おまえを殺してしまってもわからな
いぞ」という脅迫や、「自白したら10年で出してやる」という誘導により、
「ウソの自白」に追い込まれました。一審の浦和地方裁判所では、わずか半
年の審理で「死刑」判決がくだされました。

 警察にだまされた事に気がついた石川さんは控訴し、二審の東京高等裁判
所では、犯行を否認し、無実を主張しました。しかし、1974年10月
31日、寺尾正二裁判長は、一審判決を破棄し、「無期懲役」の有罪判決を
言い渡しました。石川さんは上告しましたが、最高裁判所では上告棄却とな
り、31年余り獄中生活をしいられました。その後、再審(第一次・第二次)
を求めて東京高等裁判所に事実調べを行うよう請求していましたが、1999
年7月9日突如高木俊夫裁判長により「棄却」されました。

 石川さんと弁護団は東京高等裁判所に異議申立書を提出しました。2002
年1月23日、東京高等裁判所は事実調べを行うことなく異議申し立てを棄却
しました。これに対して最高裁判所に特別抗告していましたが、2005年3
月16日、またしても事実調べも行わず棄却されました。石川さん、弁護団は
第3次の再審請求を来年の春に起こします。

 一方、東京高等検察庁は段ボール箱2mに及ぶ狭山事件の証拠資料を開示し
ません。国民の税金を使って集めた捜査資料を国民の前に公開しないという、
不公平、不公正が許されるのでしょうか。

 石川さんは1994年に仮出獄し、現在、全国各地を回って無実を訴え続け
ています。狭山事件の真実を一人でも多くの方々に知っていただき、私たちに
できる事を共に考えていただきたいと思います。

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