「＜長崎カッターナイフ殺人事件で日本中が大騒ぎになっている最中に小沢大先生が「夕刊フジ」で執筆したコラムから＞
　

　　　　先日、ある方からこんな話を聞いた。
　　　　　「日本では、テレビでも週刊誌でもインターネットでも、子供がわいせつ・暴力的な表現を見たり読んだり、アクセスするのは極めて自由放任になっている。むしろ大人の方が規制が厳しい」と。
　　　　　僕はこれは全くおかしいと思う。善悪の判断のつかない子供のうちは規制をすべきであり、大人は自己責任で自由にすべきだ。

　・・・・は？「大人の方が厳しい」？小沢大先生、大人向けとして製作された血も涙も無いド畜生ゲーム「永遠となった留守番」をプレイしてみて下さい。“ある方”とやらが何らかの意図を持って大ボラを吹きこんだ事がよーく分かりますから。よろしければ私が貸しましょうか（笑）。発禁になった「ナース肉体改造カルテ」も一緒につけますよ！

　　　　日常的にわいせつ・暴力的な表現を見聞きすることで、子供の感覚がマヒしている。少年犯罪の凶悪化、低年齢化は、多分に大人の責任だと言わざるを得ない。

　お言葉ですが小沢大先生、'40年代後半から'60年代後半にかけて現在とは比較にならない程に激しく感覚がマヒした殺人鬼少年や極道小学生が大量に発生していましたよ。・・・・・えっ？それは貧しい時代を反映した現象に過ぎないだろうって？いえいえ、リンク先を良く読んでください。犯罪動機が経済的困窮によるものでは無いケースばかりですよ。当時は「バトルロワイヤル」なんて足下にも及ばないバイオレンス作品が蔓延していたのでしょうかねぇ。

　僕は規制撤廃論者だが、これは基本的に「経済的規制」についてだ。わいせつ・暴力的な表現への子供の接触を防ぐ「社会的規制」は断固としてやるべきだ。
　今回の事件で露呈した日本社会のモラル喪失は極めて深刻だ。（中略）確かに、権力で抑えつければ一時的には良くなるだろうが、戦前、世界最高のモラル（軍律）を誇った日本帝国陸海軍が、敗戦と同時にただの烏合の衆と化した。その事実を見れば分かる通り、強制されたモラルは本物ではない。心の問題は、自分で考え判断してつかみ取るしかないのだ。

　昨今のゾーニング事情やレイティング制度を考慮しないで、いきなり規制ｷﾀ━━(ﾟ∀ﾟ)━━ｯ！フィルタリングソフトのフの字も知らないでガキにパソコンをいじらせているバカ親の代弁ｷﾀ━━(ﾟ∀ﾟ)━━ｯ！確かに、小沢大先生が求めている様な社会的規制を敷いた国は韓国やドイツなど数多くあります。ですが、それによって少年問題が快方に向かったという例は寡聞にして知りません。

　全体的に見て小沢大先生の主張は一貫性に乏しいと思います。「断固として表現規制しろ」と言い切ったと思ったら、すぐ後に「権力で強制しても問題の根本的解決にならない」と力説したり。どうやら考えが整理されていないようなので、「ROSF」を主催されている鳥山仁氏による表現規制の反近代性を指摘したコラムを読んでスッキリさせませう。」

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