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大衆運動の動向
(1) 核実験をめぐる動向
「反核、平和」を掲げる各大衆団体は、中国・フランスの核実験に一様に反対し、平成7年中、全国で1,417回延べ約18万9,000人が中国・フランス大使館への抗議、集会・デモの実施、フランス製品不買運動の呼び掛け等多様な反対行動に取り組んだ。9月には、タヒチでの現地集会と連携して国内各地で大規模な集会・デモを行うなど、特に活発な運動が展開された。
(2) 反基地運動をめぐる動向
…沖縄で米兵による女児暴行事件が発生したことを契機に、在日米軍基地をめぐり反基地運動が盛り上がり、全国で1,267回約26万人が動員された。
特に沖縄県では、10月21日、日米地位協定の見直し、在日米軍基地の整理・縮小等を求めて、約5万8,000人が集まり、大規模な抗議行動が行われた。
(3) 高レベル放射性廃棄物輸送等をめぐる動向
…反原発運動は、高レベル放射性廃棄物の輸送や原子力発電所等の建設に対する反対運動等を中心に、全国で394回延べ約2万4,000人が動員された。
特に7年4月の青森県六ヶ所村への高レベル放射性廃棄物の搬入、12月の高速増殖原型炉もんじゅのナトリウム漏えい事故については、これをめぐり執拗な抗議行動が展開されるとともに、全国の反原発運動に大きな影響を与えることとなった。