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(参考)原水禁 米国の「堅固な地中貫通型核兵器(RNEP)」の予算要求の分析 “MINI NUKEとの対照”
http://www.asyura2.com/05ban/ban4/msg/1273.html
投稿者 白家ブラック 日時 2006 年 1 月 21 日 18:50:22: 7jOAcm.tFRC.g

(回答先: カバラという字の入る「酒鬼薔薇聖斗」(神戸事件)と「小林薫」(奈良事件)をアナグラム解析 投稿者 サラ 日時 2005 年 12 月 13 日 20:59:19)

リンク先で見るほうが見易いだろう。
http://www.gensuikin.org/nw/rnep.htm

 

米国の「堅固な地中貫通型核兵器(RNEP)」の予算要求の分析

米国議会調査サービス(CRS)が、2005会計年度の予算要求を分析した『堅固な地中貫通型核兵器(RNEP)の予算請求及び計画2005−2009会計年度』(原文pdf)を出しました。予算要求では、2005年以後のRNEP予算が急激に伸びているが、エネルギー省は、これは予算の手続き上出しているだけのもであり、また、出されている数字もすでに、公式のものでなくなっていると説明しているとのことです。以下、報告書の内容を簡単にまとめておきます。

  

堅固な地中貫通型核兵器(RNEP)とは?

 「堅固な地中貫通型核兵器(RNEP)は、数十フィート地中に潜ってから爆発することによって、強化された地下ターゲットを破壊する能力を大いに高める。RNEPは、既存のB61またはB83核爆弾を地中貫通型に修正することについての研究であり、これは2003年5月に始められたものである。」
 *Robust Nuclear Earth PenetratorのRobustは、「堅固な」、「丈夫な」という意味。高々度から落下して、地面、岩盤、コンクリートなどに当たり、突き進む際の衝撃に耐えて機能することを意味する。
─ 関連リンク: 
 ならず者国家は、米国にとって本当の核の脅威か?
 地中貫通型核爆弾
 地中貫通型核兵器・小型核・核実験準備態勢基礎情報

 

RNEPの開発をするのは?

 核兵器の研究・開発をするのは、エネルギー省の中の「核国家安全保障局(NNSA)」

 

現在認められている研究のレベルは?

 フィージビリティー及びコスト・スタディー 議会が予算を認めている研究は、開発段階を示す下の表の6.2/6.2Aだけ。
 つぎの段階にすすむかどうかは、この研究の結果に基づいて判断することになっている。結果の報告を受けた議会が、つぎの段階の予算を出すかどうかについて最終的判断を下す。

 

  既存の核兵器の修正の段階

6.0 量産・貯蔵(改修プロジェクト前および後の貯蔵状態)
6.1 概念評価
6.2 フィージビリティー・スタディーおよびオプションの選択
6.2A 設計定義およびコスト研究
6.3 開発エンジニアリング 核兵器研究所が核弾頭の設計を終える
6.4 製造エンジニアリング 設計を製造に合わせる。兵器製造のシステムが作られる
6.5 最初の製造
6.6 本格製造

 

フィージビリティー及びコスト・スタディーにかかる期間は?

 当初3年計画
2003年会計度ー2005会計年度 4500万ドル
 年間1500万ドル、3年で6.2/6.2Aを終える計画
(*米国の会計年度は、10月初めからから9月末まで)

 

これまでの予算は?

  2003会計年度 600万ドル
    *1500万ドルの予算が付いたが、実際に使われたのは600万ドル。議会が義務づけた国防省の報告書の遅れのため
  2004会計年度  750万ドル 議会が1500万ドルの要求額を半分に減らしたため
  2005会計年度 2760万ドル要求 議会による審議・決定はこれから。
  合計    4110万ドル  *2005年度が全額認められたとして。

  

現在の計画は?

 2003会計年度─2006会計年度 7100万ドル (*6.2/6.2Aの最終年度が、2005年から2006年に変更)
 *2005年度予算案では、下にあるように2006年度予算は、9500万ドルとなっているが、CRSによると、エネルギー省は、現在では、この数字を3000万ドルに改めているという。報告書の筆者に問い合わせたところ、2006年度は、下にあるように、6.2/6.2Aを続けることになっているから、3000万ドルが妥当な線だという。では、エネルギー省は、なぜ元々、2006年度用に9500万ドルも想定していたのかとの問いには、エネルギー省に直接問い合わせるようにとの返事が帰ってきた。現在、エネルギー省に問い合わせ中。

 

フィージビリティー及びコスト・スタディー(6.2/6.2A)の予算が増えたのは?

 NNSAは、4500万ドルが、7100万ドルに増えた理由をつぎのように説明。
 4500万ドルという当初予算には、RNEPの部品を担当することになるY12プラントや、既存の兵器をRNEPに作り替えることになるパンテックス・プラントの研究への参加(200万ドル)、プロジェクト管理費(200万ドル)などが入っていなかったため。

 

2005会計年度予算に示された5カ年計画は?

2005会計年度   2760万ドル 6.2/6.2Aの56%終了。提案されている設計のサブ・システム実験及びフルシステム実験の終了
2006会計年度   9500万ドル 6.2/6.2Aの100%終了
2007会計年度 1億4540万ドル 6.2/6.2Aの結果の報告。6.3の許可取得(適当なら)。6.3の25%を終了(許可された場合)
2008会計年度 1億2840万ドル 6.3の65%終了(許可された場合)
2009会計年度   8840万ドル 6.3の100%終了(許可された場合)6.4の15%終了(許可された場合)
 合計     4億8470万ドル

 

NNSAは、6.2/6.2Aより先の段階に進むことをすでに決めているのか?

 NNSAの責任者は、CRSに対し、つぎのように説明。
 2005年度より先の予算の増加は、予算過程の人工的産物。 数字は、「場所取り」的なもので、RNEPを進めるオプションを確保するために入れてあるだけ。現在は、フィージビリティー及びコスト・スタディーが進行中であり、まだ、RNEPを進めるかどうかの決定は下されていない。
 いずれにしても上の数字はもう公式のものではなく、2006年度は3000万ドルだが、2007年度以後については、現段階(3月初め)では出せない。

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