豊かな胸を、他方に押し付けて絡みあい、こちらを恥ずかしげに、いくぶんか哀しげに見つめる女。巨大ビルの上下階、無人の階段、振り向く割烹着の若い女‥‥跡を付け、この殺人の館に迷い込ませ、狼の眼で飛びかかる場所を待ちつつ移り、ところが内臓の汁が、なかなか血を吐かない分、吐くほど見慣れたはずの己の張り子が、こんなに太くなってしまった。(早く始末をつけねば)
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