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本屋さん、それは実は私のことなのでしょうか。私は能力というか、病気で‥‥殆ど本が
読めない感じで生きています。いま知といえば本のなかに有るのでしょう? したがって知識も、
事物の全貌も、表現力も、コミュニケーション上の読解力も、言語感覚も身につかないはずなのです。
言葉を共有していませんしね(私の彼女のほうは、阿修羅ではズバ抜けて知識も経験もあるかもしれ
ないので、だから、私と同じ批判は酷だと思います)。ただ‥‥1つ言えるとすれば、私は出版物という
“御用学者、リークジャーナリストや商業主義、政治結社の圧力・出資によるプロパガンダの媒体”から、
殆ど何も吸収しなかったかもしれないのです。そういう方面に批判的な書物でも、底流にあるのは既成の
社会の枠組みであり、テクストというものは組織培養可能な組織片なのですね。私は不幸にも離島に
取り残されたがために、燃え上がる本土の悲劇を顔を煤だらけにしながら、辛くも生き延びたのかも
しれません、書物という洪水のような‥‥夥しく反復されるホルモンめいた微量成分に毒されずに。