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三島由紀夫の「金閣寺」。
金閣寺を放火するに至る、世にも美しい金閣と陳腐な自分を繋げることを見出す、どもりの青年僧のこと。
どうしようもなくねじれた自分本位の想念なれど、(言葉にするには難しい)ある種の説得力とパワーをもっている。故に、つい引き込まれてしまう。
『私の内界と外界との間の この錆付いた鍵が見事に開くのだ。 内界と外界は吹き抜けになり、風はそこを自在に吹きかようようになるのだ。 釣瓶はかるがると羽ばたかんばかりにあがり、全てが広大な野の姿で私の前にひらけ、密室は滅びるのだ。 ・・それはもう目の前にある。
すれすれのところで、私の手はもう届こうとしている・・・』
また、金閣寺を焼こうとしているのか。