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バイトは何時ごろに終わりますか?
ご近所に不審がられないよう、朝まで外で、適当に流していましょう。傘も有りますし。
もし、お疲れで、すぐに就寝されるのでしたら、お目覚めまで、さらに待ちましょう。
(本業は“荒らし”かもしれませんが、リアルストーカーの気持ちも、分からなくはないのですね)
もちろん僕が勝手にやっているだけで、別に生活の邪魔をするわけではないつもりですし、外で待たれたからといって、心を痛めるには及ばないでしょう、待つことで僕は納得できるはずですから。それに、貴女が待ってくれた時間を考えればこれぐらい。
だから、別の約束も優先してくれていいのです(本音は是が非にでも、といったところかもしれませんが)それも終わるまで待つことでしょう。
アポ無しでノコノコ出てきて、それを門前払いにされれば、それなりに“恥ずかしい”かもしれないので、あえて、そうしてもらっても構いませんよ、償いのようなものですから。
僕は、マドオンナさんの真実味に懸けてみたいのです。
しかも、貴女は、マドオンナさんを否定せず、マドオンナさんの助言に準じた僕に、ジョークを返してきた。この意味するところは、一つでしょう。
ただ、これまでにも僕は崩壊しているから、顔を見て言葉を交わさないと、不安が残るわけですね。
したがって“性の搾取”が目的ではありません。
少し考えれば判るでしょうけど、僕には性交が“恐怖”なのです。
病の痕だらけの“醜い”肉体、男としての無能、大人への蓄積を拒んだ薄っぺらさ、これまでの空しい日々、そして細部に貪欲で品性の卑しい根性といったものを自認せざるをえないようなコンプレックスが、いよいよ丸裸になるからですね。
雰囲気として抗い難い流れが起きないとは断言できないけど、自分だけでいえば、真実を知りたい気持ちと、自分の“興醒めのオブジェ”は未だ晒したくないとの気持ちが相半ばしているといったところでしょうか、もしかすると意外に、そんなところで貴女を喪うような気がして。
だから、会えば性交を要求されるという構えかたは不要です。
普段の貴女に会うのですから、僕も普段着です。
真冬の深夜ならば、着衣あるのみかもしれません。
(目の前に声を立てずに泣いている女がいます。
だいじなときに前に座ったぼくの“せい”でしょう。
ぼくが妙に動くたびに、人が苦しむのでしょうか)