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暴力サークル『一陣会』から逃れる方法…転校、故意の犯罪など
校内暴力組織“一陣会”の恐怖から抜け出すほとんど唯一の脱出口は“転校”だった。加害生徒と顔を合わすことのないよう遠く離れる方法だ。このためには両親に自分の置かれている状況を打ち明けるか、警察に通報する“勇気”が必要だった。
しかし転校先の学校にも一陣会のメンバーがいるか、メンバーが転校先の学校までやってきて報復することも多かった。このため、無理矢理「留学」するか、姿を隠したり、自ら窃盗を犯し少年院に入ってしまうケースもあった。
一陣会からの暴力から逃れるため、代案学校のソンジ中・高等学校に転校し、現在在学中の生徒たちの「一陣会脱出記」は、逆説的に生徒や保護者の力だけでは完全な解決が不可能だということを伝えている。
▲転校と通報
1年間、悪夢のような一陣会のいじめに苦しんできたシン某(15/中学3年)君は、昨秋、ついに耐え切れず「転校させて欲しい」と両親に打ち明けた。シン君は「誰かに話したら“殺す”と脅迫されたけど、本当にもうあんな生活をずっと続けることはできなかった」とし、「話をすべて聞いた父と母は泣き、転校させてくれた」と話した。
「塾の費用をもらう日になると家の前で待ち伏せし、その費用を奪い取って行きました。塾に行く日には、一陣たちが僕をつかまえておいて、髪の毛を焼いたり、服を脱がせて殴ったりしました」
転校後、安定した生活を取り戻したシン君は「あいつらに復讐したい気持ちもなく、ただ自由になれて気がラクになった」と話した。
イム某(19/高校3年)さんは「髪の毛をつかまれて近くの空き地まで連れて行かれ、1時間に渡って殴られたその日の夜、1人で警察に通報した」と話した。「当時は、『私も死んで、お前らも一緒に死のう』という心情だった」とした。
その結果、加害生徒たちには6か月間の保護観察命令が下された。該当の警察が1か月に1度、加害生徒たちの動きを把握し、加害者が被害生徒に接近できないようにした。普通、警察が通報を受けた場合、被害生徒を担任の教師と連結して“注意”を呼びかけるか、通報者が希望する場合、教育庁と連携して停学措置を取ることもある。
▲雲隠れ… 少年院を選択する例も
イ・ヒョンイン君(19/高2)は先輩たちを避け、雲隠れした例だ。一陣会の暴力が恐ろしく両親にも話すこともできず、一番消極的な方法をとった。電話も解約し、家族にも居場所を教えなかった。そのため出席日数が不足し学校を退学になる羽目になった。その後6か月間ガソリンスタンドでアルバイトをしていたがソンジ高等学校に再入学したという。
イ君は「覚悟を決めれば抜け出すことはできる。一時的に苦しくても、警察や両親、先生に知らせたほうがいい。そうするだけの価値はある」と話した。
チェ某君(16/中3)は「監獄(少年院)に入るのが一陣の手から逃れる唯一の方法だと考えて」窃盗の罪を犯した例だ。「(一陣会から)『母親に告げ口をしたらカミソリで口を切り裂いてやる』と言われた。だから学校の近くのスーパーで人が見ている前でコンピューターを盗んだんです」
▲専門家の見解
姜智遠(カン・チウォン)「子ども青少年フォーラム」代表(弁護士)は「学校の死角地帯をなくさなければならない」と話した。学校で暴力事件が起こる、休憩時間、昼食時間を学校が監督する必要があるということだ。権仁徹(クォン・インチョル)「子どもを安心して学校に送る運動」運営室長は「私たちが学校を訪れると、担任教師が私たちを避けることすらある。まさに学校こそ、校内の暴力問題に一番関心を払わなくてはいけない」と話した。
申順甲(シン・スンガプ)青少年暴力予防財団・政策委員長は「まず、学生が一陣会からどんな被害を受けているのか把握しなくてはならない。子どもたちを専門的に相談する学校社会指導員が必要だ」と話した。
シン・ジウン記者
ソン・ヘジン記者
リュ・チョンギ記者
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/03/11/20050311000068.html
恐怖の校内暴力組織「一陣会」 性行為イベントも
「インターネットの発達により、校内暴力組織“一陣会”が広域化しており、団結のために500〜1200人が参加するロックカフェを開き、男女の“一陣(お互いを呼ぶ称号)”が性行為をする“セックスマシーン”イベントも開催している」
9日、警察庁主催で行われた「校内暴力予防」の警察ワークショップに講師として出席したチョン・セヨン興士団・教育運動本部委員(52/中学教師)が発表した内容だ。
チョン委員はこの発表文で、「幾つかの学校の一陣会組織が集まって地域連合を結成し、地域連合が自治区ごとにさらに連合し、最終的に“ソウル連合”にまで広域化している」とし、「一進会の子どもたちはインターネットコミュニティーを運営しながら、わいせつな映像などを掲載したり、各種の情報交流や団結活動をしている」と主張した。
一陣会の広域化現象についてチョン委員は、「ひとつの学校で暴力の被害を受けたか“いじめ”にあった生徒は、ほかの学校に転校しても、連合化した一陣会の魔の手から逃れることはできないだろう」と指摘した。
2002年9月、急性出血性結膜炎(アポロ病)が全国的に拡散した時も、「一陣会の生徒らがわざと組織的に伝染させた」という事実が一陣会のインターネットコミュニティーで発見されたとチョン委員は話した。
チョン委員がこの日公開したあるインターネットサイトの書き込みには、「今日、うちの学校では結膜炎にかかって早退した人が400人を超えたけれど、そのうち300人は仮病(自分を含む)…自分たちの力で学校を早く休校させ、歴史に残る人物にならなきゃいけないんだけど…」と書かれてあった。
また、C中学とH中学が一陣会連合を結び、2学期の修了式の打ち上げに学校の宿直室を使ったという書き込みもあった。「宿直室で酒を飲んだ…○○は泣いて、○○はキスして踊って抱かれて…みんなが酒を飲んで行ったり来たりしたら、結局はSECOM(セコム)が鳴っちゃった」
これだけではなかった。「一陣会」ソウル地域連合の生徒1200人余は、2003年の冬休み期間、数千万ウォンのイベント費をかけ、“1日ロックカフェ(略称イチロック)”イベントを開催し、男女カップルが裸で性行為をする“セックスマシーン”、“性奴隷”イベントまで行った。
2000年と2001年にも誠信(ソンシン)女子大学前で一陣会の会員が“1日コーラテック(アルコールなしのディスコ)”イベントを開催したが、この時も参加者が性行為までしている。先日も、幾つかの学校が連合して行われた小規模イベントで、“セックス団結”イベントが登場したという。
さらに、暴力を一種の遊びと考える文化が広がり、「殴り遊び」、「いじめ遊び」をはじめ、1人の生徒の首を一瞬強く締めて気絶させる「気絶ごっこ」や「レイプごっこ」も行われているとチョン委員は説明している。
このほかの問題としては、一陣会の会員が小学生にまで低年齢化する現象を見せていること。チョン委員は「一進会は最近、中学生が小学校高学年の子どもたちをよく観察しながら、5年生の時に6年生の推薦で1次選抜、6年生の時に2次選抜、中学生になると申告式を経て正式メンバーにしている」と説明した。
金鳳基(キム・ボンギ)記者
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/03/09/20050309000089.html
警察、「一陣会」取り締まりに本腰 組織解体へ誘導
警察は学校内暴力組織“一陣会”を解散させることにした。警察は来月まで運営される「学校暴力自主申告および被害申告期間」に受け付けられた申告とアンケート調査によって一陣会の実態を把握した後、組織脱退と解体を誘導する計画だ。
警察庁は10日、「現在までは校内暴力に対し、加害者を処罰する水準で事件の処理を終えてきたが、今後は加害者と関連した一陣会組織の把握に優先順位を置いて捜査する予定」とし、「自主申告期間の終る5月から本格的な取り締まりを開始する」とした。
警察は4月末までの申告期間中、一陣会の生徒が自主申告する場合、一陣会の主導メンバーであっても法的処理しない方針だ。
また、被害を受けた生徒が一陣会のメンバーの暴力行為を申告したとしても、加害者が一陣会を脱退し、警察の事情聴取に協力すれば善処する計画だ。
しかし一陣会を脱退せず、学校周辺で暴力を振るい続ける場合、断固として法的処理し、組織を強制的に解散させる方針だ。
教育人的資源部も11日、市・道の教育庁・副教育監会議を開き、一陣会など不良サークルの実態把握と解体のための対策作りに乗り出した。
金鳳基(キム・ボンギ)記者
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/03/10/20050310000062.html
全南で「一陣会」類似の校内暴力サークル摘発
全羅(チョルラ)地方警察庁は13日、校内暴力が社会問題化している中、「一陣会」と類似した校内暴力サークルを摘発したと明かした。
全南警察庁によれば、道内の某高校の生徒A君に暴力を加えた校内暴力サークルを摘発し、現在捜査中だ。
警察は、今月9日、A君の通報を受け、捜査に着手した暴力サークルが一陣会と類似したものと見て、校内の被害者と他の学校にも被害者がいるか捜査を拡大している。
警察関係者は、「A君はサークルのメンバーから激しい暴力を加えられながらも、報復を恐れ、脱退と通報をできなかった」とし、「A君は神経衰弱とストレスなどで極度の胃腸病を患っており、精神科で治療を受けている」としている。
チョソン・ドットコム
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/03/13/20050313000010.html
暴力サークル「一陣会」解体 生徒の低年齢が障害に
警察が学校の暴力サークル“一陣会”に対する強制解散に乗り出した。どんな法律を適用するのか。
一陣会が犯罪団体を構成した場合であれば、「暴力行為など処罰に関する法律(暴処罰)」を適用することができる。組織暴力団のような「ボス‐副ボス‐行動隊長‐組員」という垂直的な統率システムに加え、有形・無形の行動綱領で暴力を振るったとすれば、さらに法が適用しやすくなる。しかし生徒たちを組織暴力団として処罰するのは何かひっかかるものがあるという指摘もある。“非教育的”という意見が出る可能性もある。
その代わり、一陣会のメンバーを個別的に処罰することもできる。性的な暴行を加えた場合は刑法上の“強姦罪”で、集団暴行や金品奪取をした者は暴力行為など処罰に関する法律(暴処法)上の暴行、脅迫、脅迫罪などで処罰できる。暴処法は集団暴行の場合3年以上の有期懲役に処すよう定められているが、夜間に暴行をした場合は懲役5年以上、常習的であれば無期または懲役7年以上と刑はさらに重くなる。
一陣会の会員であったとしても、年齢、事案の軽重によって処罰は違ってくる。14歳未満(中学2〜3年)は“触法少年”であるため罪を犯しても処罰することができない。家庭裁判所、地方裁判所の少年部に送り、保護処分により善処する。しかし12歳未満は保護処分にすることもできない。金品を奪ったとしても、常習的でなく、金額が少なければ善導条件をつけて起訴猶予するなど、処罰が緩和される。
保護処分は7段階に分けられるが、刑法とは違い、“前科”が残らない。事案の軽重に従い、訓示を受けた後に帰宅できる“1号”処分から、少年院に収容される“6〜7号”処分まである。少年院の収容期間は最長1年6か月までで、22歳までが対象となる。現在、少年院に収容されている者の中には一陣会出身者も少なくないという。また、社会ボランティア命令も共に賦課することができる。現在、少年院は全国15か所にある。
チェ・キョンウン記者
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/03/11/20050311000058.html
「学校間の共助が必要」 一陣会実態発表したチョン・セヨン教師
チョン・セヨン興士団教育運動本部委員は「学校が校内暴力について隠そうとする雰囲気がまん延している」とし、「これからでもその深刻性を知り、協力し合って積極的に介入・対処しなければならない」と話した。チョン委員は現役の中学教師だ。次は一問一答。
−これまで把握した一陣会組織は?
「インターネットを見ると彼らの活動性が分かる。これまで合わせて400余のコミュニティーを発見した。主にフリーチェル(freechal)、ブディブディ(BuddyBuddy)などのポータルサイトを使用している。インターネットの発達により広域化現象が加速化している」
−逸脱行為はどれ程深刻なのか?
「“セックスマシーン”など性行為をするという内容も一陣会のコミュニティーで知った。自分たちが準備した“一日ロックカフェ”の広報に、“セックスマシーン”イベントをすると書かれていた。『これは何なのか』と聞くと、『セックスをすること』という答えが返って来た。子どもたちは“セクシーマシーン”と“セックスマシーン”を区分しているが、前者は性行為の真似をするもので、後者は実際にセックスをすることだった」
−校内暴力の問題に関心を持つようになったきっかけは?
「私も最初は一陣会というものがあることも知らなかった。1996年に新聞の記事を見て、韓国に一陣会というものがあることを知った。その後、99年に赴任した学校に一陣会の“チャン(ボス)”がいるという話を聞き、実態調査に乗り出した」
−どのような対策を立てるべきだと考えるか?
「大切なのは保護者と学校が積極的に取り組まなければならないということ。学校同士のネットワーク作りと、校内暴力などに関する情報交換も必要。心を開いて近付けば、いくらでも教化することができる」
金鳳基(キム・ボンギ)記者
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/03/09/20050309000076.html