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同業に 悪く言われて 金が出来
↑落語の痴呆もとい至宝・古今亭志ん生師匠の川柳。
今でこそ、志ん生師匠は昭和の名人上手と言われ、落語の世界では巨星とも言われておりますが、昭和30年代は、志ん生師匠ですら、きわものとして言われた時が有ったのです。
師匠の著書「貧乏自慢」を読みますと、当時の壮絶な貧乏生活が忍ばれます、関東大震災の時はそのまま酒屋に走り、こぼれた酒をすすったとか、住む人が居ないので看板替わりに家賃只で住まわせて貰った蚊柱の立つナメクジ長屋でのナメクジとの同居生活、借金取りから逃げるために何十回もの変名、そうした貧乏の中からはい上がって来られましたので、人生の後半以降、急に売れ出してからは、どんな仕事も断らずに受けたため、同業者の中での評判は案外良くなかったようでです。