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独立派ゲリラの武装解除終了 アチェ和平、順調に進展
2005年12月19日20時33分
8月にヘルシンキで署名されたインドネシア・アチェ紛争の和平合意に基づき、独立派ゲリラ「自由アチェ運動(GAM)」は19日、バンダアチェで銃などの武器37個を引き渡し、武装解除を完了した。政府側も、国軍の最後の部隊が29日にアチェを離れる予定。和平は順調に履行されており、今後の焦点は、アチェ地方政府の地位や帰還した元ゲリラ兵士の社会復帰問題などに移る。
和平を監視する欧州連合(EU)主体のアチェ監視団によると、これまでのところ、懸念されていた停戦違反や民兵の活動などはほとんど見られない。元ゲリラ兵士も次々と村に戻り始めており、住民との衝突などの報告も少ない。ただ、大半の元兵士が失業したままで、政府も一時金を支給した以外は、具体的な施策を打ち出しておらず、治安面での不安材料になっている。
一方、アチェの政治的地位については、幅広い自治を認めた和平合意に基づき、ナングロアチェ州議会がGAMを含む各界の意見を取り込んだ新法の素案をまとめ、5日に国会議長らに示した。
素案は、地方選挙での地方政党や無所属での立候補の容認、人権裁判所の設置などを盛り込んだ「画期的な内容」(アチェ人のハズバラ元人権相)。政府は、この素案を参考に、年明けにも国会に現在のアチェ特別自治法に代わる法案を提出する。
和平合意の内容が明らかになった当初は、野党・闘争民主党を中心に反発が強かった国会だが、和平支持の世論を背景に、最近は「一日も早く審議に入りたい」(アグン国会議長)と、協力姿勢に転じている。
http://www.asahi.com/international/update/1219/017.html