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2005年12月13日(火)「しんぶん赤旗」
核保有国は「偽善的」
ノーベル賞委 委員長が演説
【ロンドン=岡崎衆史】ノルウェー・ノーベル賞委員会のウーレ・ダンボルト・ミエス委員長は十日、オスロ市庁舎でのノーベル平和賞授賞式で演説し、自らは核兵器の保有・開発をしながら他国の核兵器入手を阻む核保有国を「偽善的」と述べ、核の拡散防止ができないのは核保有国が核軍縮を怠っているからだと非難しました。
ミエス委員長は、核不拡散条約(NPT)下で核保有国は軍縮義務を負っているにもかかわらず、「目標に近づいたとは決して言うことができない」と述べ、「配備されている核兵器の数は減ったが、ほぼNPT発効時と同じ数の数万個が存在し、新しい(核)兵器開発への関心も続いている」と強調。「これが核不拡散の努力が滞った一つの主な理由だ」と指摘しました。
核保有国については、「自らの核兵器開発を続けながら、他国がそれを入手するのを阻むのに全力を尽くすのは偽善的だ」と批判。「核保有国はNPT下での義務を真剣に果たさなければならない」と訴えました。
また、「六十年前に広島と長崎に原爆が落とされて以来、世界はそのような事態を二度と繰り返してはならないとの思いを共有してきた」と指摘。核兵器廃絶のための取り組みを続けてきた被爆者と日本原水爆被害者団体協議会(被団協)に「敬意を表する」と述べました。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-12-13/2005121307_02_3.html