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12/10 16:34 ウズベク、ロシアに急接近 親欧米系閣僚ら解任 共同
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投稿者 倉田佳典 日時 2005 年 12 月 12 日 21:11:31: eahs5MlcSyO0.
 

12/10 16:34 ウズベク、ロシアに急接近 親欧米系閣僚ら解任

 政府軍の武力鎮圧で五百人以上が殺害されたとされる反政府暴動
から半年が経過した中央アジアのウズベキスタン。カリモフ大統領
は「民主革命」を恐れ、親欧米系の閣僚らを解任、後任を大統領に
忠誠を誓う治安機関出身者で固め始めた。武力鎮圧に対する欧米の
非難を受け、国際的に孤立を深めるウズベクは、この地域での影響
力回復を図るロシアに急接近している。
 ウズベク政府は十二月上旬、首都タシケントで開催された国際エ
ネルギーフォーラムに、五月の東部アンディジャンでの暴動以降、
入国を拒否し続けてきた外国報道機関約五十社を突然招待した。情
報筋によると、外国メディアの関心をウズベクの内政から経済や外
交に転化させ、国際的な批判を和らげるのが狙いという。
 だがフォーラムは欧米非難に終始。ロシアの評論家が「米国は世
界の石油を独占して、中央アジア諸国の国家体制を変えることをた
くらんでいる」などと主張した。
 暴動を機に、カリモフ大統領は欧米に対してかなりの警戒感を持
ったようだ。大統領は最近、親欧米系といわれるグリャモフ国防相
を罷免し、治安機関出身のミルザエフ国家安全保障会議書記を任命
。同様に親欧米派のサファエフ元外相もタシケントの世界経済外交
大学学長の職を解かれた。
 「『米国は悪だ』とロシアの情報機関に大統領は完全に洗脳され
てしまった」とタシケントの外交筋は指摘する。
 カリモフ大統領は十一月中旬にモスクワを訪問し、ウズベクの安
全保障が脅かされた場合にロシアの軍事力使用を可能にする同盟条
約を締結。米ロをてんびんにかけたこれまでのバランス外交から親
ロシア路線へかじを切った。
 アフガニスタン攻撃のため駐留していた米軍を十一月下旬までに
撤退させたほか、在タシケントの米英外交官とはいまだに接触を断
っている。
 五月の暴動を先導した「テロリスト」とされる市民ら約百八十人
の裁判も進み、多くは懲役二十年前後の有罪判決で社会から隔離さ
れている。
 だがイスラム過激派の拠点で、暴動のあった東部のフェルガナ盆
地では「反政府勢力は水面下で着実に増え続けている」と情報筋は
指摘する。(タシケント共同=清水健太郎)
20051210 1634
[2005-12-10-16:34]

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